1035 MCI テスト

第1035号  ’18年5月17日
▼ MCIテスト

MCI(軽度認知障害)というものをご存知の方が多いと思います。認知症までは行かないが、その前駆段階ということのようで、そのテストがあります。

このメールマガジンのナンバーをしばしば付け忘れたり、間違えたりしているので、私自身も心配になってきて、テストをやってみました。その報告。

テストは次のところにあります。⇒ https://info.ninchisho.net/check/ch20

やってみたところ、成績は95ポイント。認知症の前段階ではないが、記憶力の低下がすこし見られる、という結果でした。

では記憶力の低下を補うのに、どうすればいいか。「脳トレ」というものがあります。

例えば次のものは、どうでしょうか。⇒
http://yutmanweb.client.jp/brainTraining/brainTraining.html

9問ありますから、自分の苦手なものを中心にやってみれば、いかが。

「認知症患者は2025年に700万人を突破。65歳以上の5人に1人」、という記事もありますから、気を付けるに越したことはありません。

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1034 足の指が痛む

第1034号  ’18年5月14日
▼ 足の指が痛む

60歳代の男性、フローリングのところを靴下で歩いたところ、強い痛みが第2趾(あしゆび)に走ったと言われます。何か落ちているのかと探ってみても、何もなかった。

さっそく拝見しました。第2趾というのですから、わかりやすく言えば足の人差し指ということですね。触ってみると、特別に腫れているなどの症状はありません。私の指先の感覚では何も異常なし。

爪の裏あたりをぐっと押さえてみても、少し違和感がなくはないが、痛みはないのだそうです。なぜわざわざ来られたのですか、と尋ねてみると、足の指は大切なところだと聞いているので、こんなところに痛みが出るのは変だ、何かあるのか、と思って心配になったと言われます。

普通はこういう時は、ここでおしまいにするのですけれど、この時は何かひっかかるものを感じ、方法がないかと考えてみました。

そうだ。こういう時は「対角線療法」があるではないか。つまり症状のある場所から、対角線上にあたる場所に何かあるのではないか、そこに手当をすれば改善するのではないか、という方法です。

右足の第2趾と対角線にあたるのは、左手の示指(人さし指)なので、そこで、左手の示指の先を持って、ジッと愉気すること、3分。反対側の右手の示指ももって、気のループを作り愉気しました。

それで硬いところを歩いてもらうと、まったく違和感もない、とのこと。第2趾を持って、ぐっと押さえてみても、何も感じません、という返事です。

時間が短かったので、いただいたお金の一部をお返しして、「喫茶店にでも寄って帰ってください」と申し上げました。

足に異常がある時、手を使った方がやりやすいし、簡単です。操者が変な気を受ける心配もない。

趾の(第2関節が膨れている)ブシャール結節がある時も、足そのものに愉気するより、手の第2関節に愉気する方が簡単でいいかもしれません。

1031 もっと弱く

第1031号  ’18年5月7日
▼ もっと弱く

現在は毎週日曜日に、中級講座の実習をしています。その時、どのくらいの力で押さえているのですか、と質問を受ける時があります。

昨日も、そういう質問を受けて、実際に押さえてみたことがあったと思って下さい。

──まあ、なんと、こんなに弱いの。

と言われました。これまで何度、こんなやりとりをしたことでしょう。9845回ほどあった気がします。

私は繰り返し、「押える時は弱く」と口がすっぱくなるくらい言い続けているのですけれど、それでも、こういうやり取りを繰り返しています。

それくらい人が何かを持つ時には、知らず知らずのうちに力が入っているわけですね。他人の体に触れる時もしかり。

思わず知らず、力が入ってしまっています。「ぐっと」握ってしまっている。

ですから、人の体に触れる時は、「そっと」触ってください。そうでないと壊れます。

このあいだも、整体に行って、どこそこが緩まないので、そこを緩めてほしい、と言ったところ、「直したらええねやろ」と怖い声でいわれ、頭のどこかをぐっと押さえられたため、顔面が歪んでしまったという女性が来たことがありました。

これなどはまことに気の毒で、論外ですが、ここまででなくても、これに類する話は何度も聞いています。

強い力を掛けられたために、却って悪くなってしまったと訴える人がどれだけ多いことか。

人の体には、力がかかると抵抗する習性があります。

どうぞ、人の体に触れる時は、普段より力を抜くことを忘れないように。人の体に触れる時は、その度に、「そっと力を抜く」ことをお忘れなく。これは私自身の戒めでもあります。

1030 腰椎の弯曲が直る

第1030号  2018年4月28日
▼ 腰椎の弯曲が直る

坐骨結節(坐った時に座布団や台座に当たっているお尻の骨) を使って腰椎の弯曲を正す方法について書きます。

坐骨結節は、大腿二頭筋の腱のうち一本が付着していて、下肢のエネルギーの流れの、それこそ「結節」点になっているところと思われます。

「結節」という名称が付けられている場所は、一般に骨の尖っているところで、恥骨結節、オトガイ結節などと呼ばれているのは、解剖図をご覧になれば一目瞭然です。

そこで、次のようなことを考えてみました。

腰椎は、仙骨が傾斜した時に、弯曲してしまいます。逆に言えば、腰椎が弯曲している人は、仙骨が傾斜しているとも言えます。そうすると、脚長が違って(脚長が違うことを鬼の首をとったように強調する人がいますが、それは疑問)きたり、脊柱起立筋(背骨の両側に上下に通っている太いスジ)の緊張に左右差が出てきたり、さまざまな不調の原因になります。

ですから、仙骨の傾斜は、なるべくなら避けたい。以前からお話ししているように、仙骨の傾斜は、両手首の茎状突起に愉気することで、簡単に正常化することが可能です。

仙骨の傾斜を正しておいて、次に弯曲の対策にかかります。弯曲がきつすぎる人の場合は、逆にした方がいいかもしれません。そこのところは、研究課題です。

どうやって弯曲に取り組むのか。

まず、腰椎がどちら側に弯曲しているのかを確かめます。左に弯曲していると仮定しましょう。事実、左に弯曲している人の方が多いでしょう。側弯には逆S字タイプが多いということ
です。

左に弯曲があるとして、操者は受者の伏臥した左側に坐ります。操者は自分の左手の親指の内側を弯曲部の外側にあてがいます。そうして少しばかり押し加減にする。

次に操者は右手を受者の坐骨結節のところにあてがいます。どの指でも結構です。そのままその両手で愉気を続けます。

これだけです。坐骨結節には、エネルギーの結節という意味があるらしく、これで弯曲が改善してきます。背骨を一本ずつ愉気する必要はありません。

(胸椎上部の弯曲はどうすればよいのか)。それは烏口突起を使って同様にします。つまり、胸椎上部の弯曲側に親指をあてがい、反対側の指を烏口突起にあてがうようにします。

今回は少しばかり詳しく書きすぎました。解剖用語に慣れていらっしゃらない読者には、却って分かりにくくなってしまったかもしれません。解剖図を広げてお考えになってみてください。

1029 正坐ができない人は

第1029号  2018年4月26日
▼ 正坐ができない人は

正坐ができないで悩んでいる女性が多いですね。もちろん、そういう人は膝の痛みもあって、さぞかし苦しいことでしょう。

で、正坐ができない人に、どこが痛いですか、と問いかけてみると、ほとんど例外なく、膝の裏側と答えます。

正坐ができない人は、ほとんどお皿が硬くなっていますので、その辺りが突っ張ると答えるかと思えば、そういう人は少なく、ほとんど裏側です。

太ももの裏側からふくら脛にかけてが痛いと訴える人が多い。これは何なのだろうか。というのが永年の疑問でした。

もちろん筋肉の問題とみれば、太ももの大腿二頭筋と、ふくらはぎの腓腹筋との問題だと思われます。つまり、これらの筋肉がつっぱる。でも、どうすれば解決できるのかが分かりませんでした。

というのが、私の発想法は、もっぱら骨の歪みをたどるという原則で動いているので、筋肉の歪みは苦手です。筋肉を揉んだりしたくない。

この二本の筋肉を一群の筋肉と見れば、その両端はどこにあるのだろうか。

上は、坐骨結節(つまり大腿二頭筋の片方が付着しているところです)。坐骨結節とは坐っている時にお尻が座布団にあたっているところの骨の出っ張り。

下はアキレス腱の付着部(アキレス腱が踵骨に付着しているところです)。これは、アキレス腱とかかとの境目といえば分かりやすいでしょうか。

この二つが両端ということになる。

そこで、この2点に愉気をしてみようと、考えました。で、うつ伏せになってもらって、やってみると、正坐できないと嘆いていた女性が、見事に正坐できるようになりました。もちろん、筋肉が硬化している程度の違いがあるので、誰でもこれで正坐できるようになるとは言いません。

膝の歪みを改善しないことには、正坐できるようになるわけはありません。

でも正坐できない人ができるようになるメドが立ったのは大きいと思います。それと、もう一つ、この両端の2点の重要性が分かったこと、これが大きい。

例えば、腰椎が弯曲している人がいます。というより、誰でも少々は腰椎が弯曲していると言った方がいいかもしれません。この弯曲を直そうとすると、普通には、ややこしいことをするわけですが、坐骨結節を使えば簡単にできます(これに関しては別に書きます)。

つまりこの坐骨結節は、腕の場合の烏口突起のような役割を持っているようです。

それから下肢の裏側に異常がある時は、アキレス腱の付着部を使えば簡単です。

で、何よりも高齢の女性が正坐できることの精神的な影響は計り知れないと思います。

正坐できないことが原因となって、落ち込んでしまっている人が多いですから、ぜひとも元気を出してほしいと思っております。

1028 人にしあわせになってもらうために

第1028号  2018年4月22日
▼ 人にしあわせになってもらうために

今回は操法を仕事としてやっておられる方々への便りになるというつもりです。でも、そうでない人にとっても、人は何のために生きるか、という問への答えの一つになっているかな、と思っております。

先日、東京のTさんが久しぶりに教室に参加して来られました。その後、操法の予約をとっておられた。合気道の稽古で肩に怪我をしたとのことです。

Tさんへの操法が終わって、話をしていると、

「先生に愉気をしてもらうと、何かしあわせになります」というようなことを言われる。と言われても、私としては、人がしあわせになってもらうために操法をしているということを意識したことはなかったというのが本当のところです。でも、そのように言われた。

しかし、考えてみれば、操法をしていて、相手にしあわせになってもらえないなら、失敗というか、失格なわけで、そう言われてみれば、私としては、これは、とても恥ずかしい。

これまで自分は人にしあわせになってもらうために操法して来たのではなかったのか、と考えて、うつむいてしまったと思います。Tさんは気づいておられないかもしれませんが。

話変って。

私は昔から(とっても何年前からか思い出せないのですが)、まいにち卦をたてる癖があります。いつも良い卦が出るとは限りません。むしろずっと悪い卦が続いて落ち込むこともあります。でも、続けている。それは、自分の現在の状態が卦に現れるから。つまり自分自身を知るために卦を立て続けているわけです。

ところが。

先日から何人か、操法の後でお客様に卦を立てていただいたのです。すると驚いたことに、皆さん、大変いい卦ばかり出されるのですよ。どんな卦だったか全部は覚えていません。ただ数日前に立てていただいた方が出された卦は「雷風恒」。これは、言って見れば、穏やかな風が吹き続けるという意味の卦で、たいへんいい卦の一つです。

その前には「火天大有」という卦が出たこともあります。大空に太陽が輝き渡るという意味ですから、悪いはずがない。

私自身がやると、大していい卦が出ないのに、お客様が立てるといい卦ばかりというのは、何を示しているのだろうか。天からそういう謎をいただいたことになります。

私はTさんの言葉を思い出して、これは私が操法をすると、皆さんしあわせになってくださっているということなのか、とはっと気づいたわけです。

いま私は自分の愉気がどのような意味を持っているのか、そのことだけを考え続けているといってもいいくらい、愉気のこと、愉気の方法について考え続けているところなので、自分の考えていることの答えをもらったという気がしました。

人は誰かにしあわせになってもらうために生きている。こう考えたらどうか。そんなことを考えていると、今度は東京のセミナーに参加された岩手県のNさんからお手紙をいただきました。

長文ですので、全部をご紹介することはできませんが、一部を。

── 四月十六日、二重生命線を見つけてもらい「病気だという思考を変えなさい」と言われ、あの時目から鱗が落ちて目が覚め生まれ変わった感じです。

どういうことか解説をしますと、二重生命線というのは、普通にある生命線の内側に生命線と同じ流れの線のある人がいて、そういう人は生命の力が大変強いと言われています。そのことをセミナーの席上、モデルで出てくださったNさんに申し上げたら、こういう感想をいただいたわけです。

これも表現は違うものの、Tさんと同じことをおっしゃっていますね。

愉気をする時は、相手がしあわせになってくださるために取り組む。そう考えてみたらどうでしょうか。そう考えを変えるだけで、愉気のパワーが変わります。

どうぞ、皆さんお試しになってみてください。

1027 失敗は成功のもと

第1027号  2018年4月9日
▼ 失敗は成功のもと

先日のことです。ダブル・ブッキングをやってしまいました。記憶が曖昧になったからなのか、日付に疎くなっていたからなのか、ともかく年寄りの大失敗です。

ともかく、大きなミスをやってしまったわけです。どうにもならないので、片方のAさんにしばらく待っていただき、もう片方のBさんにとりかかったと思ってください。Bさんは”坐骨神経痛もどき”の症状です。

Aさんは待ってもらっているので、たいへん気の毒です。Bさんに今度は交代で、少し待ってください、と言って、Aさんに入ってもらいました。

驚いたことに、Aさんの症状も、Bさんと同じような”坐骨神経痛もどき”です。フシギなめぐり合わせですが、ともかく、ありがたい。

何がありがたい、と言って、Bさんの症状は少し複雑だったのですが、Aさんの症状は、割合に単純というか、対角線上の腕を緩めてしまえば、症状が消えるタイプです。

こっそりと申しますと、Aさんの症状に取り組めば、Bさんの症状に取り組むための練習になるわけです。ですから、複雑なBさんの方は複雑なことをしないで、スラスラと解決してしまいました。結局、お二人と取り組んで、1枠より短い時間で終わってしまった。

ダブル・ブッキングで、どうしようと焦っていたのが、簡単に終わってしまいました。こんなにありがたいことはない。

つまり失敗は成功のもと、という諺を地でいったわけです。別の言い方をすれば、【ピンチはチャンス】ということ。皆さんも、これがピンチというところに陥った時は、ピンチはチャンスという言葉を思い出してください。どこかにチャンスの種がころがっているはずです。

ついでに言っておきますが、HPに成功話だとか、自慢話ばかり羅列して書いてあるところは、警戒した方がいい。失敗と成功は常にセットになって現れるもので、成功が100回あるなら、失敗も100回あると考えるのが自然です。