929 鼻の穴と腸骨の捻れ  16/11/14

奇妙な題名ですので、果たして何の話だろうと訝しく思われた方も多いと推察します。からだほぐし教室での話題。

いつもの参加者Mさんが両目の見え方が違うとおっしゃる。そこで、ちょっとやってみましょう、と目の調整にかかったのですが、片方が近視、片方が老眼だったか遠視だったか、とかという珍しい状態で、うまく行きません。目の問題は、足指に目のツボがあることからしても、足に原因があるのではないか、と考えました。そこで操法をしているところを枕元から、足元に変更しました。

そこから見ると、両方の鼻の穴の大きさが違います。鼻の穴の大きさを指摘されると、恥ずかしいという人が多いですが、これはなぜなのでしょう。顔の真ん中についていて、皆が人前にさらしているものなのに。

「鼻の穴の大きさが違うので、揃えてみます」と言ったものの、さて、どこから取り掛かるのか。足元から見ると、からだのあちこちの左右差がよく見えます。骨盤のところを見ると左右の上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく、ASIS、腰骨の前の出っ張り)の高さ(床からの高さ)が違います。腸骨がねじれている。

他に大きな歪みは見当たらず、どうやらこれが原因らしい。Mさんは「何か恥ずかしいな」とか呟いていらっしゃるようですが、構わず、腸骨ねじれの調整に取り掛かります。と言っても難しいことをするわけではありません。両手の甲の有鉤骨(ゆうこうこつ、薬指の中手骨の付け根あたりにある小さな骨)の前後に指を当ててじっとしているだけです(詳しい操法は共鳴法教本 http://shugeitei.com/stext.html などを参照してください)。

やがて腸骨の両端が揃ってきました。鼻の穴を見ると、左右の大きさが揃ってきています。なぜかは分かりません。確かなことは、腸骨のねじれが解消すると、からだのあちこちに繋がって存在している歪みやねじれが解消していくことです。

 

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928 金星丘が痛い 16/11/6

昨日の集中初級講座が終わってさて帰ろうとすると、参加者のTさんが質問してこられた。私の講座では、質問のある人は、即座にその場で尋ねるように言っています。

答えにくい質問や、答えようのない質問も出てくる可能性があるので、過去に参加したあるセミナーでは質問用紙を配って質問を制限するようなことをしている主催者もありました。

しかし質問を制限すると、その場で抱いた疑問を解消できないまま帰ることになって、不満が残ります。それで私は何でも質問してください、と呼びかけています。すると、驚いたことに、「奥さんと知り合ったのは、どんな時ですか」という質問が出てきて、これには参りました。

でも、これくらい自由な雰囲気がないと、セミナーや講座というものはつまらないものになりがちです。で、すべて終わってからTさんが質問をして来られた。

自分はマッサージの仕事をしているので、親指を使いすぎる傾向がある。右手親指の付け根の膨らみのところが腫れて痛みが出ている、何とかならないか、というお尋ねでした。手相学で 「金星丘」 と呼ぶところです。

──ここが痛いのですけれど。

──これは肝臓ですよ。

──え。ここは肝臓なんですか。

──肝臓が下垂しているんです。

──はあ。

というようなやりとりの後、手の平を肝臓のあるあたりに当てて、そっと上の方向へ皮だけ持ち上げるようにしてみてください、と言いました。

Tさんは右の肋骨の下に手の平を当ててじっと上の方へ軽く押し上げています。1分ばかりたったので、頃はよしと、止めてもらって、Tさんの右手の金星丘を押さえてみると、痛くない。これにはTさん、驚いた様子でした。

もう一度、自分でも押してみてTさんは痛みが消えたことを確認された。いまも、Tさんのびっくりされたお顔が思い出されます。この操法は、前回の上級講座の時に参加者のMさんが紹介してくださったもので、このような珍しい操法を互いに交換できるチャンスは得難いものです。Mさん、ありがとうございました。

 

926 首の横が痛い 16/11/3

鎌倉・靜照庵の庵主、田沼雅康さんのブログを読んでいると、「右肩上がりと食欲の関係」という記事がありました。何気なしに読んでいたのですが、→ http://www.geocities.jp/josyoan/seitaidayori.html ここに次のような仮説が書いてあった。

──特にこりが右肩に集中するようなら食べすぎも疑ったほうがよいでしょう。 これは胃に関係する胸椎6番から9番の左側が硬直を起こし、左に傾いた椎骨が右側の僧帽筋を引っ 張ることによるものです。

この仮説が正しいかどうか、どうやって確かめればよいか。胸椎の左側に硬直を起こす原因を取り除けば、右肩のこりは解消するはずです。これは講座で私がしばしば強調していることですが、左腕に原因がある。左の前腕の二本の骨が開いてくると、左腕全体を緊張させ、胸椎を左に引っ張るわけです。

事実かどうか、右肩のこりやすい人は、【反対】側、左腕(前腕)の開きを締めてやれば、胸椎左側の硬直が解消して、肩のこりが消えるはずです。どうすればよいか。『ねじれとゆがみ』 の巻末に「寝床体操」の第1~第5が書いてあります。第5をご覧ください。257ページ。

要するに、腕をぐっと伸ばし、手の平を向こうに向けて開き、反対側の手で押さえておいて、互いに押し合い、パッと放す。(詳しくは本書をお読みください) この動作を数回繰り返すわけです。必要なら、十数回繰り返してもよろしい。すると、前腕の頭骨・尺骨という二本の骨が締まってきます。

ここから先は、理屈が一本道で、前腕が締まることで、腕全体の硬直が解消し、それによって胸椎の左側の硬直が解消し、それによって、右側の僧帽筋の拘縮が解消し、右肩のこりが見事に消え去るはずです。

本当かどうか、右肩に凝りがある人は、試してみよう。Go!というわけで、寝床体操は無視できない威力がありますから、何か不都合があって、どうすれば解消するかよくわからないと悩んでいる人は、数日続けてみてください。色々な不調が面白いように解消して、驚かれることでしょう。家庭に一冊、『ねじれとゆがみ』。

924 指輪が怖い 16/10/17

指輪が怖い先日の上級講座の席上、左肩に違和感のある男性Nさんの左腕を操法している時に、はっと気づいたのは、薬指に指輪がしてあることでした。

これまで指輪は、対象外にしていたのですけれど、どうも怪しい感じがする。ブレスレットなどと同じような影響を与えているのではないだろうか。手の中手骨を緩めていた時、どうもこの指輪が気になる、思わず「これや!」と叫んでしまいました。

こういう時の直感は、的確なことが多くあります。Nさんは、この指輪を外しながら、「これを外してもいいのなら、嬉しい」とか、何とか、冗談を言っておられましたが、外してみると、肩の違和感が消えたという。

指輪だけで違和感が消えたのかどうか。そこのところはよく確認してはいなかったのですけれど、肩の違和感と指輪とが関係していることは確か。

次は、先日のお客様。この方も、左肩に違和感がありました。Nさんの場合と同じように左腕を対象に操法をしようとしたのですが、この時、気づいたのは、右と左とで、鎖骨の位置、正確にいえば、喉の下にある二個のグリグリです。つまり胸鎖関節の位置が少し違っています。

右に較べて、左が少し下がっているのに、気づきました。操法をしようとして、今回も気づいたのは、薬指の指輪。しかもこの方の場合は中指にも指輪が嵌っていました。それでまず中指の指輪を外していただきました。

「怪我よけ」で有名な大阪サムハラ神社の指輪だそうです。その次に薬指の指輪を外してもらおうとしても、なかなか食い込んで外れない。やっとの思いで外された時、私が「はっ」と気づいたのは、胸鎖関節が左右で揃っていることでした。

ご本人は、そんなことには気づかないでいられたのですけれど、肩の感覚をお聞きすると、軽くなっています、とのこと。やっぱり、指輪は影響しているんだ、と改めて確認する結果になりました。

指輪がなぜこのような結果を生んでいるのか、その理由は不明です。色々なことが考えられます。指輪の金属と、歯に詰めてあったり被せてある金属とのあいだに微弱電流が流れるからかもしれませんし、薬指を締め付けて、いるために、その共鳴点である腕に何かの障害が発生しているのかもしれません。

いずれにせよ、指輪を外すと、鎖骨の位置が微妙に変化したのを、この目で確かめたのは事実です。

読者の皆さん、指輪を外すと、肩がどんな結果になるか、お知らせくださると、今後の参考になります。どうぞ、よろしく実験結果をお送りください。

922 体軸操法 16/10/6

今回は、バイク同士の衝突事故です。Aさんという30代初めの女性。ヘルメットをしっかり付けていなかったので、衝突の瞬間に紐がはずれて、後頭部を打ったそうです。それで意識不明となり、当時の状況はしっかし覚えていないという。

朱鯨亭に来られた時は、事故から1ヶ月ほど経っていました。それでもなお、あちこちに痛みがあり、メモを取りながら、あまりに異状箇所が多いので、それらに赤線を引いて異状箇所の和を数えたほどでした。肩・肘・膝など計10箇所。

これだけあれば、一つ一つ対応していれば、かなりの時間がかかるばかりで、効率がよくない。そこで、例によって「体軸操法」から始めることにしました。その途中、ところどころで、部分操法を挟むこともしたのですが、おおよそは体軸操法のみで、殆どの痛みが消失したようです。後は、ご自分で「体軸操法」をやってもらうことにしました。

基本は操体法の一種ですから、自分ひとりでもやることは可能です。この方とは別の方で、すこし以前、大変な遠隔地から来られた方から電話で、また戻ってしまったという嘆きを聞き、操法を全部説明して、自宅でご自分でやってもらったことがありますが、その後、連絡がないので、少しずつその方は改善していると思われます。

なぜ、これほどよく効くのか私にも分かりませんが、ともかく効果が高いのは事実ですので、今後、セミナー・講座などで詳しくご紹介したいと思っています。で、前にも書いたこどですが、事故の後、苦しんでいる人は、どこかで操法をただちに受けた方がよい。交通事故の被害者は大変な数のはずですが、そうした方々が碌なアフターケアを受けずに、そのまま苦しんでいるとすると、大変な損失です。

あまり痛くないから、と言ってそのままにしていると、内臓病などの形で後日あらわれる可能性があります。おおよそでもいいから、大きな歪みを修正しておくに越したことはありません。今後、セルフ整体教室などで、継続的に取り上げる予定ですから、どうぞ、ご参加ください。

917 肩で坐骨神経痛に対応する

肩で坐骨神経痛に対応する

さる12日、近鉄奈良駅前の啓林堂書店で「トークセッション+サイン会」。来られた方にモデルになってもらって、カンタン操法をやろうと最初から思っていました。

話を事前に準備するなどというやり方は、私にはできませんし、そんな柄にもないことをすると、失敗するに決まっています。

操法というものは即興でやるもので、一定の道筋がありません。大体の順序のようなものはあっても、いつもその順序通りというわけにはまいりません。

いろいろな方が出て下さって、ありがたとうございました。肩・腰・頸などに問題を抱えている方が前の机の上の臨時施術台の上に上ってくださいました。

例えば、登場してくださったのは、坐骨神経痛があると言われる。どちらの脚ですかとお尋ねすると、両脚だと言われる。これは厄介な人が現れた、と思ったものの、公開の席上ですから、逃げるわけにはまいりません。

さて、どんな方法でアプローチしたものか。思案するうちに、肩の高さが違うことに気づきました。これは立ったままでも大丈夫だろう。

右肩が高い。ということは、右腕に緊張があるわけです。であれば、腕が変化すれば、坐骨神経痛が改善するのではないか、というインスピレーションが下りてきました。

こういうやり方をこれまでにしたことがありません。ですから自信があったわけではありませんが、多分、右腕を変化させれば両脚にかかる体重の比が変化するはずだから、左脚の症状が変化するのではないか、という読みです。

特に肩の緊張と深い関係にあるのは、上腕三頭筋です。この筋肉が緊張していれば、たいてい肩が高くなっています。

この筋肉を緩めるのに普段オルゴン・リングを使っているのですが、この時は、持参していませんから、手で上腕三頭筋のあたりをしごいてみるということをしてみました。

これでも緩むだろうという読みはありました。しばらくこの操法を続けるうちに緊張で上がっていた右肩がしだいに下がってきました。「下がってきましたね」と解説を付け加えて。

さて、左脚はどうですかと尋ねてみると、「いまはしびれていません」というお答え。

なぜ、こんなことで解決するのか、解説を付け加えます。鞄をいつも同じ右肩にかけていると、永い間には、そちら側の腕が緊張して、右肩が高くなる。すると、体幹部が左に傾くことになるので、左脚に負担がかかる。その結果、左脚に坐骨神経痛のような症状が出てくる、というわけです。

両脚がぐあい悪いということだったので、もう片脚はどうするのか。それは一気には行かないので、朱鯨亭にお越しください、と言って終わりました。

というような次第で、操法に必要なのは、インスピレーションではないか、と改めて思いました。どうすればインスピレーションが下りてくるようになるのか。

まあ、これは難しい問で、同じような場合を繰り返すこと、繰り返し見学することでしょうね。見学がいかに重要であるか、を知らない人が多い。見学をしたからと言って、インスピレーションが湧くようになるわけではありませんが、その時、私の中でどのようなことが起きているのかをひそかに伺うことはできるはずです。

ただ、こう答えてしまうと、単なる経験主義になってしまうので、ここの認識と行動の構造を明らかにすることは、これからの私の課題だろうと思っています。

ですから、今年のこれからの集中講座・実習では、このあたりの話を大幅に充実させて、皆さんの期待に応えたいと思っています。

最後になりますが、参加くださった大勢の方々にお礼を申し上げます。

中でも、マイクを持ってくださったり、いろいろとサポートをしてくださったTさん。古くからの教室の参加者で、参加者中の最長老というべきFさん。同じく教室にながく参加してくださっているF夫妻、遠方から夫婦あい携えて来られたS夫妻、長らく通ってくださったお客様のMさん、Tさん、Tさん、教室の古くからの常連のYさん、以前に朱鯨亭に行ったことがあるという方もありました。大勢の未知の方々が来てくださいました、まことにありがとうございました。

啓林堂のスタッフの方々も、サクラとして待機してくださっていたようで、これもまた感謝にたえません。総勢30名ほどの皆さんが集まってくださったおかげで、場所を提供してくださった啓林堂に恩返しをすることもできたかな、と思っております。

サインをさせていただいた方々は、17人だそうです。下手な字で我慢してくださって、ありがとうございました。

915 孫の夜泣き

孫の夜泣き  

今年の夏は、1か月近くのお休みを頂戴しましたが、ゆったりと休みがとれたとはいいがたい。

まずは新刊のこともありましたが、二人の孫(母親は別々)が同時にやってきて、保育園状態になったからです。

そのうちの一人Sちゃんが夜中に目を覚まして、ぐずぐずいう。Sちゃんから「かーか」と呼ばれる私の上の娘がさっそくだっこして、あやそうとするが、なかなかいうことを聞きません。

私の寝ているところまで、騒動が聞こえてくるので、仕方なく、私は母子が寝ている部屋へ行って、何かをしてやりたいと思いました。

夜中にぐずぐずいうのは、結局のところ、おとなのいびきと同じで呼吸の問題なんだろうと見当をつけました。

そこで、背中の胸椎に愉気(手当)をしてみたらどうだろう、と思ったわけです。母親がだっこしている背中(左右の肩甲骨のあいだ)に掌を当ててみました。直接さわると、いやがるかもしれません。手を直接当てる必要はありません。手を離してかざすだけでいいです。

すると、不思議なことに、ぐずぐずいうのがピタッと止まった。すぐに私は自分の部屋に戻ったけれど、静かになったままです。

これほど、よく効くとは予想外でした。ネットで探ってみると、○○イリーなどという製品も出ているようですが、そんな面倒なことをしなくても、背中に手を当てるだけなら、誰でもできるし、簡単ですね。効果が100%あるか、と聞かれると、やってみてください、と答えることになります。

でも、赤ちゃんがいるお宅では、ぜひお試しを。