背骨の捻れ

第1063号 2018年11月22日
▼  背骨の捻れ

少しばかりぼんやり過ごしていますと、たちまち時間が経って、このメルマガの発行が遅れてしまい、読者諸氏のご期待に添えなくなっていると気づき、愕然とすることがあります。

少し言い訳めいたことを申し上げると、本当はぼんやり過ごしているわけでなく、あれこれと工夫を重ねたり、どこかへ行って発想の転換をはかったりしているんですが。

先日などは、「大和三山」の一つ香具山(かぐやま)に登ってみました。頂上から眺めると、西北西に二上山が望まれ、真西に畝傍山がくっきりと見えました。香具山の付近には、興味深い史跡も数多く、その話も面白いのですけれど、それはまたの機会にとっておくことにいたします。

さて朱鯨亭では、背骨の捻れている方が続いています。というより、私自身がそのことに注目しているために、背骨の捻れというテーマが気になっているということです。

一般的にいえば、右利きの人が圧倒的に多いですから、右肩を前に出して、左側が後ろに来ている人が多いことになります。言い換えれば、左回り(時計と逆回り)の捻れが多いことになります。(もちろん左利きの人の場合はすべて逆になります)

すると、椅子に座っていただいて背中から見ると、左側が後ろに来て、右側が前に行っている人が多いことでしょう。

床にうつ伏せになってもらうと、左側が盛り上がって高くなっており、右側が下がって低くなっていることでしょう。

中には、このような捻れがほとんど見られない人もいますが、それでもよくよく見ると、どちらかに少し捻れている。

大正・昭和初期に活躍した操法家の高橋迪雄(みちお)なら、打ち込み法を使って、一発でうまく直してしまうのでしょうけれど、私たちがまねをしてみても、そううまくはいきません。

なんとかうまく一回で直す方法はないものか。いろいろと工夫を重ねて、たどり着いたのは、コロンブスの卵というような方法です。自分でも大真面目にこんなことをしている姿がおかしい。

共鳴法でいえば、背骨は手の中指と対応しています。それがどちらかに捻れているわけですから、それを修正する方向に捻り返せばいいのではないか、と考えました。

上記の例でいうと、腰椎のところが逆時計回りに捻れているとしましょう。つまり伏臥してもらった時に左側が床に向かって高く、床からみて右側が低くなっているとします。

その時、右手の中指を用意します。共鳴法の原則からすれば、腰椎は中指の中手骨ですけれど、そこは大まけに負けてもらって、中指の全体を背骨と考えます。

すると、中指の基節骨あたりが腰椎ということです。そのあたりを左手で握り、指先から見て時計回りの方向にぐるりと回してみます。もちろん力をかけてやるわけでなく、いつもの通り、皮膚だけをそっと持って回す感じにしてください。

そのままじっとしているのではなく、ぐるりと回す格好をしてパッと離すだけです。

そんな漫画のようなことをして、何が変わるものか、と思う人が多いでしょうが、それが不思議や不思議、人によっては、そのまま放置していると、あっというまに変化していることがあります。もちろん、反応の速さは人さまざまで、遅い人もあり、ほとんど変わらない人もあり、あっという間に変わる人もあります。

変化の遅い時は、何度か繰り返し、しばらく待つことが必要です。じっと待たなくても、その間にほかのことをして、すっと元の座り位置に戻ると、いつのまにか変わっているということがしばしばです。

これをしておくと、ほかの症状が簡単に解決しやすい。例えば膝痛などは、この操法をやっておくと、効果的です。

どうぞ、お試しください。このごろは、あらゆる症状はこれで解決するのではないか、と妄想をたくましくしています。

朱鯨亭 shugeitei.com