826 坐骨神経痛と手首の深い関係

路地裏の整体術 第826号 2015年8月2日
▼ 坐骨神経痛と手首の深い関係

古い友人からの紹介で来られたFさん。「坐骨神経痛」というありがたくない診断名を頂戴しているそうです。この病名の人は厄介なことが多い。医学界の正式見解では、この病気は、坐骨神経の障害ということになっているわけです。

しかしながら、実のところは脚に問題があることが多い。それだけではなく、臀部の筋肉の状態などもからんでいるので、どこの操法家も迷う症状ではないかと思います。

このメルマガでも、最近これに関連した記事を何度か書いています。例えば、第785号「坐骨神経痛という症状」、第792号「身体はどう捻れるか」、第803号「手をついた」などです。

Fさんが初めて来られた時は、脚を主に操法しました。それで痛くないという状態に辿り着いたのですけれど、2回めに来られた時には、完全に戻っているらしい状態でした。

そこで、この日は違った操法と取り組んでみようと思いました。そのヒントになるのは、第803号「手をついた」。この記事にある状況では、腰椎5番が手首の操法で変化したという不思議なといっていいほど、離れた関係でした。早速Fさんに尋ねてみると、手をついたことがあるらしい。そこで、手首を操法すれば腰が変化するはずだ、すると「坐骨神経痛」の症状も変化するかもしれない、とこんな推論だったわけです。

私は、時々こういう大胆な推論に基いて操法することがあります。言ってみると、ある種の賭けともいえますが、平凡な操法をしていたのでは、変化しないとなれば、ある種の賭けも必要になります。ダメ元でやってみる。まあされる方は、えらい災難ですが、うまく行くかもしれないので、災難だとも限らない。

手首の操法は、第803号に書いておきましたので、そちらを参照してください。要するに一言でいえば、手首の捻れを取る操法を行ったことになります。

ただ、この操法は自分ではやりにくい、だれかにやってもらわないと難しい。ですから、ここでは自分でやるやり方を書いておきます。

手首のところにグリグリが二つありますね。親指側の「橈骨茎状突起」と小指側の「尺骨茎状突起」です。それぞれの突起の一番飛び出しているところに、反対側の手の親指と人差指をそっと当てて、二つの突起の頂上の皮膚を内側へ(親指側へ)捻る方向にわずかに捻じります。そのまま数分間、じっとしているだけでよろしい。これで、手首の内ねじれが改善してくれます。

実際に私がFさんに施した操法は、下橈尺関節をそっと捻る方法でした。でも、上に書いた自己操法でも同じ効果が得られるはずです。確認のため腰椎5番を強めに押さえてみました。すると痛くない、とのこと。

これで手首の操法が奏功しているはずです。「どうぞ、立ってみてください。」とFさんに立ってもらった。すると、お尻の痛みが消えているんだそうです。不思議なことに坐骨神経痛の痛みが、手首の簡単操作だけで消えてしまった。

私も、ここまでの効果があるとは思っていませんでした。賭けでしたから。

その後、「これで終わりにすると、不安になるでしょうね」とFさんに尋ねた。そうですね。ということだったので、1週間ほど後で来て貰う予定にしました。それが本日だったのですが、刻限が来ても、Fさんは来られない。電話をかけてみますと、寝過ごしたんだそうです。調子はとお聞きしてみると、良いと言われるので、それなら、しばらく様子を見てください、と言って電話を切った。

具合が悪ければ、人は決して忘れたりしません。だいぶよくなっているのだと思われます。早とちりの癖のある人に言っておきたいのは、この操法がすべての坐骨神経痛に効くと主張しているわけではないことです。「坐骨神経痛」と言われた人の中に、この操法で助かる人もいるんじゃないだろうか、という話です。

坐骨神経痛のある人で、手首を傷めたことがある人は、試してみてください。もし、これで改善したという人がいれば、詳しい状況を知らせてくださると、皆が助かります。

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825 肩ムドラー

路地裏の整体術 第825号 2015年8月1日
▼ 肩ムドラー

以前に何度か「ムドラー」というものをご紹介しました。
http://shugeitei.com/mudra.html

伝統的に伝えられたムドラーが色々あるのでしょうが、一つ付け加えてみたい。こんなことをいうと、ヨーガをする人たちから伝統の破壊だとたしなめられるかもしれませんが。新しい時代の新しいカタチがあってもいいのではないか。

共鳴法でいえば、薬指の付け根というか、第3関節は「肩関節」に当たります。第3関節の掌側です。つまり、薬指の付け根から少し下がったところの関節の部分。これが肩関節の前に当たります。

この部分を反対手の指でジッと押さえていると、肩が楽になってきます。でも、このやり方だと、両手がふさがりますから、他のことができません。そこで、一計を案じて、例えば右の肩が痛ければ、右手の親指の先を右手薬指の付け根にジッと当てていれば、それでいいのではなかろうか。先にも書いたとおり、付け根というのは第3関節の骨を感じるところです。

すると、親指を折って、「一」と数えたカタチになるでしょう。しばらく続けると、痛かった肩が楽になってきたり、動かない肩が動くようになったり、色んな効果が実感できるはずです。

もちろん、痛む側だけすればいいわけだけれど、左右のバランスを取るためには両手でやっても問題ありません。これをやりながら歩くというのもいい。だったら、新種のムドラーとして、これを挙げてもいいのではないか。「肩ムドラー」と呼んでおきます。

肩に問題がある人は、この「肩ムドラー」をしながら道を歩いてみてください。おそらく30分とか、45分とか長くやらなくても、しばらくやっただけで即効があると思います。テレビを見ながらでもかまいません。

これで、また整体のお客様が減ってしまうかもしれません。そうなれば、めでたいことです。

824 踵正坐で足取りも軽く

路地裏の整体術 第824号 2015年7月31日
▼ 踵正坐・三論

私は性格がしつこいところがあります。結論が出るまで何度も同じことを繰り返したりする。今回も、美術館(museum)を繰り返してみることにしました。またしても美術館へ行って、この前の踵正坐の成果を確かめてみたい。

美術館といっても、どこでもいいわけではない。自分がみたいものを開催しているところでなければ行った甲斐がありません。今回は西宮の大谷記念美術館に行ってみることにしました。調べてみると「具体の画家、正延正俊」というのをやっています。この画家のことは知らないけれど、その絵をひと目みて、行って見ようと思いました。→ http://otanimuseum.jp/home/

場所は阪神・香櫨園駅から徒歩10分ほどのところ。静かな住宅街の中に小さな美術館があります。この正延という人は知りませんでしたが、神戸灘区の西郷小学校の美術の先生をしていたらしい。子どもの頃、私は神戸のこの辺りに住んでいましたから、何となく親しみを感じます。

正延の絵は、「具体」という名とは違って、抽象そのもの。細かな線が無数にうねっている絵で、たとえば肖像画を描いても虚しい、人の顔の表面とその内に活動している生命の躍動を捉えなければ意味がない、と言っているようです。絵の中に具体的な形があるわけではなく、そこには、生命の躍動だけがあるというのが正しい説明のように感じます。

さて、4つの展示室を回って、そろそろ脚がダルくなってきたかな、と思って脚の調子をみても、今日はさほどダルくはない。ともかく、椅子の上に坐ってみよう。踵正坐をしてみます。私が踵正坐をしている前を人が行き来します。
うん? この前ほど痛くない。絵を見て回る「立ち仕事」を1時間ほど続けたけれど、痛くないのです。ということは、前回の国立博物館の後の踵正坐で、ある程度は異常が解消してしまったこと。今回の「立ち仕事」では足首の異常が発生しなかったことが分かります。

もちろん、これは私だけの体験なので、皆さん方に試して、確かめていただかなくては、まともな結論になりませんが、取り敢えずの傾向はつかめたかも、と思いました。踵正坐には、ただ一度でも大きな効果があるらしい。

さて、美術館を離れようとすると、玄関の脇に「庭園順路」と書いてあります。庭園を歩けますよ。ということでしょう。美術館の建物をぐるっと取り囲んでこじんまりした庭園が続いています。

そのうちに水琴窟がありました。前に立っていると、庭師の方が「いい音がしますよ」と言われたので、押されるようにして近寄ってみました。すると地の底からメロディーが響いてくるのです。水滴の落ちる音がメロディーになっている水琴窟というのは始めての経験です。

香櫨園駅までの帰り道は、足取りも軽く。

823 踵正坐・再論

路地裏の整体術 第823号 2015年7月29日
▼ 踵正坐・再論

いま、奈良国立博物館で「白鳳」展が開かれています。自宅から歩いて行ける距離にありますので、昨日、出かけました。白鳳時代の仏像・仏具などが煌星のように集められ、国宝・重文級の作品がひしめいているのは、壮観でした。

一例として、現在修理中の薬師寺東塔の相輪や水煙が目の前で見られるんです。レプリカを展示してあるところがあるかもしれませんが、実物を目の前で見る機会はもうないでしょう。修理の終わった東塔によじ登りでもしなければね。

博物館や美術館にいると、作品の前でじっと立っているわけです。すると次第に疲れて来ます。さっさと歩いている時とは違った疲れで、休憩席があると、よっこらしょと腰をおろしたくなります。

一巡して、玄関の椅子に坐ったので、ここで踵正坐をしてみようと思いました。背もたれのない椅子なので、ちょうど具合がよい。踵正坐そのものは、何度もやっているので、いまさらという感じもあるのですが、ともかくやってみよう。

一昨日に山口のNさんから電話をいただき、以前、腰椎1番が出っ張っていたので、「これは老化だと言われましたね、だけど、踵正坐をすると凹んできました」というご意見を聞かせてもらったので、どんなことになるか、と興味もあって、やってみる気になったわけです。こんな風にご意見をくださる方は、大変ありがたい存在です。

この頃では、Nさんに「老化だ」と言い放った私自身の腰椎1番が出っ張って来ています。これはまずい。という思いもありました。
で、踵正坐をしてみると、とても痛くで坐れません。普段から時々これをするようにしていますので、痛くて坐れないということはなかったのですが、それが坐れない。立っているうちに踵の周辺が歪んで来たということでしょう。

とすると、立ち仕事の人は、大変ですね。常に歪みの要因を抱えていることになりますから。立ち方が真っ直ぐなら問題ないか、と言えば、それはそうだとしても、そんなに常に気を付けて真直ぐに立っていられるか、という話しです。

以前から、立ち仕事の人におかしな歪みが多いなと思っていましたが、立ったままでじっとしているのは、かなり歪みを起こす原因になっているのでしょう。博物館で立っているのは、立ち仕事のうちに入るようです。

博物館の椅子の上で痛くても、踵正坐を続けてみました。すると、次第に痛みが和らいできました。踵まわりの歪みが修正されて来たということでしょう。立って歩いてみると、さきほどのような重さがなく、さっさと歩けます。

この踵正坐を提唱している金聖一さんの『朝30秒の正座で腰痛が治る』という本によれば、いくつかの注意点があるようです。本の題名にあるように「朝」にやる方が効果が上がること。寝る前にすると、交感神経を刺激して眠りが浅くなる、という点です。

もう一つは、毎日すること。もちろん朝に、です。改善例として上がっている症状にどんなものがあるか。まず腰痛。ヘルニアやギックリ腰、O脚、尿漏れ、膝痛、肥満、などが上がっています。確かにこのような効果があるかどうか、確かめたわけではありませんが、足首が変わると、このような効果があっても不思議ではないといえます。

どうしても痛くて出来ない人には、タオルを使ってやる方法が本書に紹介されていますので、そちらをお読みください。30秒となっていますが、慣れると、数分連続で坐っても痛みなく坐ることが可能です。

で、私の腰椎1番は、どうなったか。いまのところ大きく改善されたわけではありませんが、少し出っ張り具合がマシになってきています。毎朝つづけるのが楽しみになってきました。

820 スマホの健康被害

路地裏の整体術 第820号 2015年7月21日
▼ スマホの健康被害

先日の集中中級講座でスマホの害が話題になったので、検索窓に「smartphone hazards」(スマホの害)と入力してググってみると、多数の論文などが出てきました。一つ一つについて詳しくご紹介できればいいとは思いますが、何しろ一つ一つの長いこと、数が多いことで、お手上げです。

でも代表的なものについて、ちょっと書いておきたい。一つはウィキペディア。ウィキペディアは一つの言語で書かれると、各国の執筆者が、それを自国の言語に翻訳しますから、すぐに世界に情報が拡散される仕組みです。

ウィキペディアにあるのは、Mobile phone radiation and health という項目で、すでに各国の言語に翻訳されていますが、驚いたことに日本語版がありません。

誰も手がける人がいないのか、それとも誰かが書いても何者かによって消去されるのか、その辺りの事情は想像するしかありませんが、ともかくヘンです。

時間がたっぷりあれば、私がやってもいいのですけれど、それだけの馬力が私にありません。どなたか、若い人がやってくれませんかね。

ともかく、その冒頭部分だけ訳出しておきます。(訳文に少々おかしいところがあるかもしれませんが、それは大目に見てください)

──【携帯電話の電磁波と健康】 携帯電話の電磁波が人の健康に与える影響については、携帯電話の使用が世界に広がっているため、世界中で研究と関心の的となっている。2011年11月までのところ、携帯電話の契約数は世界で60億台を超えた。携帯電話が使用している電磁波はマイクロ波のレンジに属していて、それ以外のデータ通信などのデジタル無線システムも同じ電磁波帯を使用する。

2011年、国際がん研究機関(IARC)は、携帯電話の電磁波をグループ[2B](ヒトに対する発がん性が疑われる、possibly carcinogenic)に分類し、[2A](ヒトに対する発がん性がおそらくある probably carcinogenic)、または[1](ヒトに対する発がん性が認められる)には入れていない。これは、「発がんのリスクが幾分かある」ことを意味しており、長期にわたって携帯電話を頻繁に使用するような場合は、さらに研究が必要であることを意味する。世界保健機関(WHO)は2011年の6月に、「現在のところ、携帯電話の使用による
健康への悪影響が立証されているわけではない」とし、また2014年の9月にも、これを再確認した。電磁波の害について助言を行う民間団体が、予防原則に基いて、電磁波への曝露を極力へらす方策を取るよう市民に勧告している。(以上、ウィキペディア英語版から引用)

私は、以前に携帯電話の磁力線量を測ってみたことがあります。それによれば、発信時に磁力線量が大きくなるので、電話を掛ける時は耳から離し、かかってから出るようにすれば、幾分でも曝露量を減らすことになると思います。電磁波の曝露量は、距離の2乗に反比例するからです。

その他、お母さんが赤ちゃんの頭の上でスマホを使うようなことは止めてほしい、とか、他にも色々と書きたいことがありますが、関心のある方は、ネットにたくさんの記事がありますから、お読みになってください。

819 膝の痛みを止める

路地裏の整体術 第819号 2015年7月20日
▼ 膝の痛みを止める

膝が痛いとき、どうするか。もちろん、足首を調えるとか、骨盤を調えるとか、やるべきことは色々あるはずです。そうしたことをやった上で、まだ痛いという。さて、どうするか。という問いです。

膝に問題のある人の場合、私は朱鯨亭の階段を上がり降りしてもらいます。すると降りる時に「痛い」などの反応がありますから、その場合はまだ問題が残っていると考えて、次の手を打ちます。

何度やっても痛いというような人の場合、何がどうなっているのか、といいますと、お皿に引っかかりがある。半月板の位置がおかしいのかもしれませんし、膝蓋骨のどちらかの表面に拘縮ができているのかもしれません。いずれにせよ、そのような引っ掛かりがあって、本人は痛みを訴えます。

こういう時は膝の共鳴法の対応箇所、つまり小指の第2関節(PIP関節)をちょっと押し加減で揉んでみると、そこにも痛みを覚えるはずです。

その痛みが軽くなるまで、しばらく揉み続けます。やがて、小指の痛みが軽減してきます。すると、階段を上がり降りしても痛くなくなります。
中には膝には痛みがないのに、小指に痛みを感じるという人もいるかもしれません。そんな場合は、そちら側の膝も、すでに何らかの異常をかかえている可能性がある。そちらの膝も大事にしなさい、という警告と考えた方がよい。

簡単なやり方なので、騙されたと思って、試してください。きっとお役に立つはずです。これは膝に限らず全身どこでも、対応個所を揉んでみると、よくなるという場合が色々あるはずです。

階段を降りる時に痛いと感じた時など、ちょっと立ち止まって、この操法をしてみると、確かに楽になったと感じられるはずです。

818 仙腸関節の締まり過ぎ

路地裏の整体術 第818号 2015年7月17日
▼ 仙腸関節の締まり過ぎ

昨日のからだほぐし教室でのこと。常連のTさんが腰が痛くて、一向に改善しないと。早速、見せてもらうことにしました。どうやら仙腸関節に痛みが出ているようですので、伏臥になってもらって仙腸関節の辺りを押さえてみます。

といっても正確に言えば、仙腸関節という骨盤の中にある関節は、直接触れることができません。仙骨の外側のラインから斜めに上にあがって行くライン、私が「仙腸ライン」と呼んでいるラインの辺りを押さえてみます。

この辺りには、もちろん腸骨・仙骨という骨がありますが、その表面に筋肉が広がっているので、正常な人の場合は、さほど硬くはないはずです。ところがTさんの仙腸ラインは、かなり硬く感じられます。

「硬く」とは、どのくらいなのかというご質問がありましたが、こういうご質問は、たいへん答えにくいものです。「感覚」ですから、どのくらい「熱い」のかとか、どのくらい「張り」があるのか、とかのご質問と同じく、感覚で感てみるしか捉えようがありません。

こういう時は【仙腸関節が締まり過ぎ】になっていることがあります。というと、仙腸関節は、体重を支えている関節だから、開き過ぎというのは、ありえても、締まり過ぎはないのではないか、というお考えの人もあるかと思います。

しかし、現実に【締まり過ぎ】としか考えられない場合があることを否定できません。締めるのではなく、緩めることによって問題が解決するからです。

共鳴法で仙腸関節を締めようとすると、「仙腸操法」と呼んでいる方法を使えばうまく行きます。→ http://shugeitei.com/bempi.html/ の下の方に図示してある方法です。これは締めるときの方法なので、逆方向に撫でると、仙腸関節が開きます。

私は、Tさんの右の仙腸関節のみ【3回緩め、その後、1回締める】という操作をしました。Tさんが痛みを訴えていたのは右の仙腸ラインだけだったからです。

3回緩めて、1回締めるのなら、2回緩めるだけでいいのではないか、と言う人がいるかも知れませんが、現実はさほど単純ではない。ねじを締める時のように全体に緩めておいてから締めるという操作をしないと、うまく行きません。

さて、この操法をしただけで、Tさんにどんな様子か聞いてみると、痛みはなく、ボカボカした感覚がある、そうです。Tさんは、仙腸関節は締めればいいものだ、と思っていたそうで、一生懸命に毎日締めていたんだ、そうです。締まり過ぎになっていたわけです。

何にしても【過ぎたるは及ばざるがごとし】。過ぎた時は、逆向きの操法が必要であるという、明らかな実例でした。Tさんは、操法を知っているから、こんなことになったのではないか、と考える人もいるでしょうが、操法を受けに来られたお客様で、同じ状態の人が先日ありました。なぜ締り過ぎだったのかは分かりませんが、あるいは他所の整体師にグイグイ締められたのかも。