ふたたび尾骨の重要性について

路地裏の整体術 第767号 2015年1月15日
▼ ふたたび尾骨の重要性について

本誌では、尾骨の重要性について繰り返し書いています。興味のある方はHP
を見ていただくと、その項目が出て来ます。

Aさんとしておきましょう。歳のころは70歳すぎ、たいていは、操法を始める
時に背もたれのない椅子に坐っていただいて、背中の様子を見せてもらいます。

そうするとAさんの背骨は上の方が右へ右へと曲り、右肩が下がっています。
こういう時は、左腕に問題があって、胸椎の上の方が左へ引っ張られている
ことが多いものです。そこで左腕を調べて、できるだけ緩めるようにしてみた
のですが、肩の高さが変わりません。背骨も右へ右へと曲がったままです。

背骨の歪みは、尾骨に原因のあることが多いものですから、尾骨を調べてみま
す。すると、尾骨の先が左へ大きく曲がっています。そして、その付近に拘縮
があります。「拘縮」と書くと、何だか難しそうですが、ようするに凝り固ま
っている硬いところがある。尾骨の左と右を較べてみると、明らかに左右差が
あって、左が圧倒的に硬い。

これまで尾骨は、共鳴法を使うか(これが一番簡単で効果も高い)、黒川メソ
ッドの方法を使うか、どちらかで、拘縮をほぐしてみたことはなかったのです
が、この時は、これをほぐしてみようと思いました。この時使ったのは、指圧
棒(百均で売っています)です。

拘縮を緩めた後は、足の毒出し点(第4趾と第5趾の中間)を指圧棒でぐるぐ
ると刺激します。「毒出し」というと些かの問題があって、顔をしかめる人も
いるかもしれません(どんな問題であるかは敢えて書きません)。しかし、私
が色々やってみたところでは、効果が確かにあります。

何事でもそうですが、レッテルを貼って、それで批判した気持ちになる人が多
い。批判するなら、よく調べてからにしないと勿体ないことがある。よく調べ
試してみて、効果がないとか、逆効果ということになれば、捨てればいいと、
私は思います。

で、指圧棒を使って、拘縮を緩め、毒出しをしてみた。そして再び椅子に坐っ
てもらった。すると、それだけで背骨はまっすぐになっていました。右へ傾い
ていた弯曲が消えたことになります。

尾骨周辺の拘縮が背骨全体にどれほど大きな影響があるか、ということが、
これで実証できたわけです。尻餅くらい、と馬鹿にできません。それも古傷が
何年も後になって影響しているのですから、古傷は怖い。何か深刻な症状を
持っている人は、自分の過去に打撲などがなかったか、よく考えてみると、
思い当たることがあるかもしれません。

尾骨周辺の拘縮を緩める方法は、以上に書いた方法でなくても構わないと思い
ます。あなたが得意な緩め方でいいのではないでしょうか。しかし、緩めた後
「毒出し」をしておくのは、理由はよく分からないものの、効果があると私は
思います。

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肘の影響

路地裏の整体術 第763号 2015年1月2日
▼ 肘の影響

肘(ひじ)は上半身の中でも重要な個所です。ちょうど膝が下半身に与える
影響に相当する重要性を持っています。しかし、その重要性が必ずしも認識
されているとは思えません。このことについて、すでに[第751号 ある肘痛]
に書きました。今回は、さらにいくつか重要な点を付け加えます。

肘関節がどのような構造になっているか。これについては骨の写真を検索す
れば多数出てくるでしょうから、あえて触れませんが、肘の重要な構造は、
上腕骨で出来ていること、上腕骨の中に、尺骨が包まれて回転している関節
になっていることを頭に入れておけば、何が重要かは自ずから明らかです。

肘関節は、尺骨が上腕骨の中で前後に屈伸する動きだけをする。そう思われ
ています。大きく見れば、その通りです。しかし現実の肘をみると、そうは
なっていない。すべて関節には、独自の「あそび」があるのでしょう。独自
という意味は、この関節だけの独特な、という意味もありますし、その人の
肘に特有の、という意味もあります。

膝の場合には、「不等円運動」という「あそび」による運動があって、これ
が膝の自在な動きを確保しています。肘には、そのような「あそび」がない
ので、自在な動きというわけには参りません。膝と肘の動きで決定的に違う
のは、関節のところで捻れるかどうかですね。肘は捻れる構造になっている。

そのために何が必要かと言えば、屈伸の動きだけではなく、内外にあそびが
あることです。これは肘の動きからすると、利点ではありますが、そのこと
がアダになって、肘の故障が起きやすい。つまり肘は屈伸の動きをするだけ
と思っていたら、内外にも少し動いてしまうわけです。

特に前腕を内側へ捻る動きが多いですから、肘が外側に向けて変位すること
が多いようです。すると、肘頭の外側の凹みに圧痛が出る。その辺りを触っ
てみると、何か少し違和感を感じる人が多いことでしょう。人によっては、
さらに外側上顆炎(テニス肘)という状態になっているかもしれません。

こういった異常の直し方については何度も書きましたので、今回は肘の異常
が、どのような影響をおよぼすかについて。

大きな影響は、肩に及ぼすものです。これは肘の内側つまり採血点に現れる
もので、採血点から肩に向けて、上腕二頭筋に沿って引っ張るらしい。する
と、肩の三角筋のところに拘縮が起きて、スジ状の凝りが出てきます。たい
ていの人の肩を触ってみると、三角筋のところに拘縮があるものです。例え
ば五十肩の場合に、この拘縮が肩を固めています。だから五十肩の人を操法
する時は、肘を改善することが必須になります。

この関係は、五十肩に限らず、肩が重いという時にも、肘を改善することが
できれば重さが軽減するはずです。

もうひとつの影響は、同じく肩に及ぼすものですが、橈骨の捻れ・下垂に伴
って、上腕の後ろの上腕三頭筋に沿って引っ張るもので、ここが硬くなって
いない人はいないほどです。いつかも書いたように、ここが硬くなっている
と、両肩のバランスがおかしくなる。肩の高さが違う人は、上腕三頭筋の不
吊り合いを抱えています。

というわけで肘に異常があると、上腕の前後から肩を引っ張って肩の動きを
制限します。簡単に言ってしまえば、肩の運動制限があれば、肘をよく調べ
ること、と言うことができるでしょう。

ただし書きをつけておくと、肘を改善するためには、手首から前腕の開きを
改善することも必要です。どうすればいいかはお考えになってください。

膝痛の直し方

★メールマガジンに掲載した記事をHPに掲載する努力をしているものの、作業に時間がかるので、進んでいません。そこで、当分このブログに掲載することにしました。

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第760号 「膝痛(10)」 14/12/15

左膝が痛くなりました。年齢相応というべきか(来年は数え年68ですから)。電車の中だったので、余り怪しい振る舞いもできない。鞄に金と銀のペンが入っているはずなので、それを使うことにしました。

左足の靴下を脱いで(これだけでもかなり怪しいか)、足首の外側に金色の線と銀色の線と、二本の線を引き(めちゃめちゃ怪しい)、共鳴法を使って下腿を締めます(いよいよ髭面の怪人物に見えたでしょう)。

さて、これで理論的には痛みが消えるはずです。立ち上がって通路を歩いてみると、見事に痛みが消えています。以上の操法は、ひざ痛に対処する基本の操法です。

少しご説明しましょう。

膝の悪い人を観察してみると明らかな共通点があります。患側の下腿が開いていることです。下腿の脛骨と腓骨の間隔が開いてしまっています。結果、膝の半月板の位置が悪くなっている。そのために痛みが出るのだと考えられます。あるいは、半月板の周辺にある組織が伸びたり縮んだりして、緊張が生まれています。これが痛みを引き起こす。

脛骨と腓骨の間隔が開くと、どうなるか。下腿に緊張状態が生じます。言い換えると、下腿の二本の骨が互いに反対側へ突っ張る。そのため、下腿を誰かに強く握られると痛みを感じます。突っ張りの程度が低い場合は、握られると気持ちいいかもしれません。いわゆる「いたきも」というやつです。

江戸時代の旅人は、これを防ぐために下腿に脚絆(きゃはん)を巻いていた。いまでもネットで脚絆を売っているらしく、次のところで「大津脚絆」というのを売っています。

http://store.shopping.yahoo.co.jp/kameya/nm-5145.html 足袋のように「こはぜ」のついた江戸脚絆というのもあるそうです。

ですから、これらは下腿がむやみに開かないように当てているサポーターの役目をしています。ということは、膝が痛い人は、脚絆を当てると少し楽になるかもしれません。私は試したことがないので、これは当て推量ですが。

操法としては、どうすればいいか。下腿に対応するのは、小指の中節骨ですから、中節骨をつまんで、上下にパッと離すようにすれば締まります。この説明では分かりにくいでしょうから、詳しくは共鳴法教本をご覧ください。
http://shugeitei.com/stext.html 教本の「脛腓間を締める」の項目。

さて、脛腓間が開くとどうなるか。その影響で、足首がおかしくなります。足首の内側と外側の緊張関係が正常であれば、足首がおかしくはならないと思いますが、開いてくると、腓骨が開くだけでなく、腓骨が下がってくる。すると外側(外果の側)の緊張状態が強くなります。腓骨が下がることで、下にある距骨が内側へ押し付けられる。すると、距骨は内側へ寄ってくる。その程度がひどいと、内果の下に圧痛が出てきます。足首の「内反」という状態になっているかもしれません。《説明がくどくてすみません》

以上のような考え方が正しいとすると、下腿を締めると、内果の下の圧痛が消えるはずですが、やってみると、確かにそうなります。金・銀二本の線を引く操作は、距骨を引き締める効果がありますから、足首の側から、下腿を引き締めていることになります。ちなみに線の引き方はこちらです。

→ http://shugeitei.com/foot.jpg

足底から1センチほどのところに足底に平行に「銀線」を引く。長さは5センチほど。次に外果の下1センチほどのところに平行に「金線」を引く。長さは同程度。これで、銀を引いた踵骨が距骨の方へ引き締められる。と考えても、距骨が踵骨に引き締められると考えても同じですが、これで、内果の下にある圧痛が消えるはずです。ついでに、踵骨の周辺にある各種の圧痛も消えてしまうことが多い。

以上で踵骨・距骨のがたつきが改善します。次に脛骨・腓骨の開きを共鳴法で締めますと、膝の調子がよくなってくるという順序です。他の方法で締めても構いません。例えば母趾操法。このやり方は操法テキスト基本編にあります。→  http://shugeitei.com/stext.html

要するに、膝が痛いというのは、下腿や足首の骨が開いて緩み、それにより膝もガタついてきているという現象であることが分かります。O脚の人が膝を傷める理由もよく分かるというものです。

で、おれの膝はどうすれば治るんだといま思っている方は、上の説明の要点、線の引き方とか、下腿の締め方とかをやってみてください。

フーチによる神社占い

フーチ(ペンデュラム、振り子)を使って、神社占いができる。それを紹介したい。自分にとって、どの神社がふさわしいかを判断する。もちろん客観的な判断などというものではない。ちなみにこれは宗教活動ではない。念のため。

フーチの使い方については、ペンデュラムやフーチの使い方を書いた書物を参照してほしい。ここではそういう基本的な説明は省略する。

占いたい神社が含まれている地図を用意する。タブレットの画面でもよい。地図上、または画面上で、神社の上にペンデュラムを持ってきて、ペンデュラムの動きをみる。ペンデュラムが右回りの円を描いた時は、その神社の神格が高いことを表す。左回りの時は、神格に問題がある。例えば格が異常に低いとか、悪霊が祀られているとか、で信仰の対象にすべきではないだろう。ペンデュラムが直線上を動く時は、いいとも悪いとも言いかねる時である。例えば、神の遷座が行われた時など、占ってみても、まったく動かないか、直線上を動くか、そのような動きしか見られない。

奈良の某神社の末社を占ってみたら左回りになったので、おかしいなと思って、詳細地図で占ってみたところ、社殿は右回りだが、社殿のそばにある岩が左回りになったというケースがある。この場合は、社殿のそばにある岩に何か問題があることを示している。

古い神社などでは「パワースポット」ともてはやされているところがあるが、占ってみると、さほどでもないところがある。逆に見たところ、パッとしない神社であっても神格のたいへん高いところもある。世評で判断せず、自分で神格を判断できるので、他人の評判に振り回されずに済む。

 

 

気の出る図形について

11月まで、気の出る図形というものをここに公開していたが、この図形のパワーは半端なものではなく、長時間あてていると目まいを起こす人まで出た。悪用の可能性もないとは、言えず、とりあえず公開を控えたい。今後パワーを落としたものを作成して公開することはありうる。

プロフィールの続き

いつも何をして過ごしているか? 朱鯨亭の施術部屋でひたすら操法に取り組んでいる。昼休みには東大寺の近くを散歩していることもある。大仏殿の裏にある大仏池の周辺が好きな場所。

休日は何をして過ごしているか? 植物園に出かけたり、映画を見に行ったり、美術館・博物館に行く。街道を歩きに出かけることもある。先日は中山道を歩いた。講座やセミナーを控えている時期は、テキストの改訂に余念がない。

好きな食べ物は? 基本的に好き嫌いは無い。しかしカフェイン・アルコール類・きつい香辛料は苦手。甘いものも苦手。じゃあ、好き嫌いがあるんだ、と言われれば、その通り。外食は蕎麦が多い。しかし「蕎麦通」 というように、凝った食べ物の趣味はない。なんでも、その時に食べるものがおいしい。じゃこおろしに醤油をかけたのなど最高。

どんな本を読むか? これはHPに公開しているので、そちらを参照してほしい。

好きな作家は? 小説の類はあまり読まない。操法関連の本、ノンフィクション類、その時どきに自分の興味を刺激する本を探す。

スポーツは? 昔から「スポーツ」嫌い。特にスポーツ選手を英雄視する風潮には疑問。身体を動かすのが嫌いなのではない。競争を伴う「スポーツ」が嫌い。ともかくテクテクと歩くのが好き。昔の街道に沿って歩くといろんな楽しみがあって、やめられない。

好きな音楽は? 小さい時に父親が西洋古典(クラシック)音楽をずっと聞いていた影響で、そういうものを60年間聴き続けて来た。ビートの効いた音楽は、交感神経を刺激されて疲れる。古典音楽といっても、ピアノ曲や室内楽を中心に聴く。最近は YouTube で何でも聴けるようになってありがたい。昔はとうてい耳にすることのなかった曲がいくらでも聴けるので、楽しみが増えた。

作曲家でいうと? まずはバッハ、テレマンといったバロック。その後は、古典派をとばして、フランス近代のものが好み。最近はジャン・クラ Jean Cras という無名の作曲家を中心に(YouTube で)聴く。

どんな画家が好み? リトアニアの画家兼作曲家ミカロユス・チュルリョーニスが一番の好み。http://ciurlionis.eu/en/painting/ で見られる。

家族は? 妻と二人。一男二女がいるが、いずれも独立している。

ペットは? いない。敢えて言えば、野山の植物がペット。

朱鯨亭の玄関に植物が多いが? あれは妻が世話をしている。主なものは、キンモクセイ、カイズカイブキ、ツワブキ、アジサイ、クリスマスローズ、カエデ、ドクダミ(自生)、ナンテン、テイカカズラ、アマリリス、ローズマリー、など。

毒出しについて

このところ、メルマガで「毒出し」について書いている。それについていくつか投稿をいただいた。要点を書いてみると――

1)足の第4趾と第5趾の間を指圧棒で、クルクルと撫でると、硬くなっているところが柔らかくなる。(毒出し効果)

2)足の第4趾と第5趾の間をクルクルと擦る代わりに、もの(例えばペン)を挟んでおいても効果がある。

3)ペンなどを挟んでおく代わりに、ハンカチやティッシュなど柔らかいものを挟んでおいても効果がある。

4)足指パッドを挟んで寝ると、寝ている間に、色んなところの違和感が消えたり、眠りの質が改善したり、色々効果がある。

5)YouTube に、関連する動画がある。

  ――これがピンときました。ずれていたら申し訳ないですが、
  なかなか、考えられているなと思っていました。毒出しとは違う かもしれませんが。
★なるほど。この動画の内容は、なかなか考えられているが、商売気が濃厚で、指に挟むプラスチック製の道具が高い。しかし理論は、案外こんなところなのかもしれない。