1058 栃木県の栃の木

第1058号  ’18年10月12日
▼ 栃木県の栃の木

先月の中頃、栃木県の宇都宮市に行ってきました。

宇都宮といえば、餃子を思い浮かべる人も多いでしょう。もちろん味わいとりどりのおいしい餃子も食べてきましたが、それよりもずっと印象的であったのは、栃木県庁に向かう道路がマロニエ(セイヨウトチノキ)の街路樹でおおわれていることでした。

栃木県庁の正面の道路は、戦中に植えられたというマロニエが街路樹となっていて、数百メートルの素晴らしい木陰を形成しています。これだけの素晴らしい街路樹をそなえた道は日本に他にあるのかどうか。

パリのシャンゼリゼはマロニエの並木道だそうですが、私は行ったことがありません。しかもパリのマロニエは剪定されていて、自然の樹形を保っていません。この夏に行ったエストニアにマロニエの並木がありましたが、さほどの巨木ではありませんでした。

植えてからもう七十年あまりですから、栃木のは、かなりの巨木になっていて、ほとんど剪定は行われず、道路が深いトンネルをなしているのです。

それだけではありません。私たちがセミナーをやった栃木県総合文化センターに沿ったところには、マロニエとは少しばかり種類のことなる(葉の形が少し違います)日本産のトチノキの若い木が植えられているのが目にとまりました。

驚いたことに、ここの並木だけでなく、宇都宮市内の街路樹はほどんどトチノキで占められているようなのです。市内の人にとっては、木といえばトチノキなのだと思われます。

で、若いトチノキを見つけた私は、老木(といっても数十年ですが)とどう違うか、ここで早朝、樹功をしてみました。どちらの方が元気があるかを比べてみようというわけです。

やってみると、人間と同じで、若い木の方がエネルギーが強いのが感じられます。老木は、それなりの風格を備えていますが、エネルギーという点からすると、さほどのことはない。やはり青年の木の方がエネルギーがみなぎっていると感じられます。

もちろん樹種が少し違うということはあるので、それを考慮することは必要でしょうが、それにしても、まるで違う。木を相手に気功をしようとすれば、若い木に限ると思われます。

これはおそらくトチノキに限ったことではなく、他の木でも同様でしょう。(このことに関心のある方は、ぜひお近くの木で確かめてください)

22年に栃木県で国体が開かれ、そのパレードがこの並木道で行われるのだそうで、邪魔になるから全部伐採して道路を拡幅する計画があるのだと、地元の方に伺いました。何を考えているのか。これだけの財産をそんなに簡単に投げ捨てていいのかどうか、地元の方々は、じっくり考えるべきところでしょう。

もしも、そんな風になってしまうとすれば、そんな悲しい宇都宮には、私はもう行きたくない。

広告

1044 春風体操その後

第1044号  ’18年7月11日
▼ はるかぜ体操その後

前回、5番の体操で、腰に痛みが出る人がある、という注を付けたのですが、案の定、そういう人が本日来られました。

骨盤に歪みがあると、どうしてもここで痛みが出てしまう。骨盤の捻れている人です。そういう人の場合は、捻じれを直してから体操をするようにしないと痛みが出るでしょう。

そういう問題が、この体操には付きまとう。で、こういう問題は、どんな体操にもあるのではないか。

人それぞれに身体の構造や、骨格の在り方は違っていて、万人に普遍妥当する、万能の体操などありえません。

ところが色々な書籍や雑誌やDVDなどで、色々な体操が紹介され、いかにも万能の体操であるかのように宣伝されています。

そのため、時々、言われた体操をしたら、却って痛くなったと訴えてくる人が絶えません。どの体操は良くない、などという声を聞くことが度々あります。

つまり身体という物質の構造は、各人によって少しずつ違っていて、その人に合わせた体操なり、操法なりが必要なはずです。

ところが、私自身が春風体操をした後に、背骨のところのエネルギー状態を(【探索シート】というものを使って)調べてみると、する前に比べてエネルギー状態が明らかに改善しているのです。

そう思って考えてみると、気功の世界に両腕を身体の両側で振って回すスワイショウという体操がありますね。前後に振るものもありますが、体側の周りに回す種類のスワイショウもあります。

つまり、「気」の在り方を改善させる時には、このような回す動きが有効なのではないだろうか。

ヒーリングの世界で、例えばバーバラ・アン・ブレナン(1939- )というアメリカのヒーラーは、『光の手』 という本の中で、身体の周りを取り巻いているエネルギーの図を描いています。

哲学の世界でも、オーストリアのルドルフ・シュタイナー(1861-1925) は、物質体とエネルギー体という身体の二重性をとり上げています。

こういう見方からすれば、春風体操は、物質体の動きとしては問題があるが、エネルギー体の動きとしては優れたところがあるということになるのかもしれません。

次号以下で、この点をもう少し掘り下げてみたいと思います。特に【探索シート】というものは、気の世界の状態を、物質の世界に投影してみることができる優れものですから、これについても触れます。

1042 月日の経つのは早いか?

第1042号  ’18年6月21日
▼ 月日の経つのは早いか?

「月日の経つのは早いですね」というのが最近の挨拶になっているかもしれません。「もう正月から半年経ちましたからね」。という受け答えが何度繰り返されていることでしょう。

でも私は、

最近、逆のことを感じています。月日の経つのが実にゆっくりに感じられるようになってきたのです。

何と臍まがりな、とおっしゃる向きがあるかも知れません。そんな言葉は一種の儀礼言葉だから、正面から反対のことを言ってカドを立てることはない、という考えもあることでしょう。

しかし、

私の実感では最近、時間の進行が実にゆっくりになって来たという感じなんです。小学生の頃は、実に月日がゆっくりと流れていたな、と思います。そういう感じです。もちろん、世の中全体がそうなったと主張しているわけではありません。私個人の感覚です。

なぜか。

毎日、来られるお客様が、バラエティ豊富というか、まことに従来とは違った症状の方々が次々とお越しになる。それも、超難しい人ばかりです。そうなれば、こちらとしては、いつもの操法を繰り返しているだけでは対応できませんから、毎日毎日、操法の工夫を凝らしていなければなりません。

毎日一つ以上の新しい操法を案出しておかなければ対応できない状況になって来ました。メルマガに一つ一つ書く暇もないほどです。たとえば「高血圧の操法」を案出しました。

この操法をすると、すぐに血圧が下がります。それは目覚ましい下がり方。血圧が高くて薬を飲んでいる方、おっしゃってください。すぐに薬が不要になるのは間違いありません。

すみません。メルマガを発行しない日々が続いても、どうか見放さないでください。その間、いろいろ考えているわけですから。

というわけで、毎日、工夫を凝らしていると、退屈している暇がない。

例えば、

先日、探索シートと言うものを使って、中級講座でデモをやりました。探索シートの上に地図をおいて、神社などの気の状態をチェックするというのをやってみたんです。ところで、参加者の一人 I さんが朱鯨亭の状態をチェックし始めた。そこで私もチェックしてみたところ、悪化しているんです。その日は、なぜか、と考え続ける日になりました。

結論は、おそらく朱鯨亭のブレーカーの下に貼ってある「結界シール」が古くなっているからだろうと考えられた。物質として質が落ちてくると、気の質も落ちてくるものと思われます。

そこで、新しいものに貼り変えて調べてみたところ、

瞬間で状態がよくなりました。(結界シールに興味をお持ちの方は、教室などにお越しくだされば、差し上げます)朱鯨亭は春日大社より気の状態がよいくらいになっています。

というようなことが毎日起きているわけで、毎日が眼をみはるばかり。まことに月日の経つのはゆっくりだと感じられます。

1038 経皮毒の怖さ

第1038号  ’18年5月29日
▼ 経皮毒の怖さ

私たちの身体の不調には、さまざまな化学物質が関わっていると従来も指摘されてきましたが、経皮毒の怖さについては、あまり知られていなかったのではないかと思います。

経皮毒とは何か。

化学物質が皮膚から入って来る時の毒性で、経口(口から入って来る)毒性に比べ、非常に解毒されにくいのだそうです。

しかも経皮毒に関しては規制が非常に甘いようです。

このような観点から、竹内久米司さんという経皮毒の研究者が警鐘を鳴らしています。
⇒ https://www.realinsight.bz/takeuchi

恐ろしいことが書かれています。

このページを私が読んでみて感じたことを書き出します。

整体屋が何を言い出すのか、と思われるかも知れませんが、私は過去に環境問題に取り組んでいたことがあり、その方面の本も書いていました。(現在は整体用ペンネームを使っていますので、私の名前を検索しても出て来ません。昔は本名・別処珠樹を使っていました)

竹内さん(またはその代理の方)が書いていることで重要なことは、経皮毒を含むような製品には、界面活性剤を含んでいることです。はっきりそう書いてあるわけではありませんが、
よく読むとそのことが解ります。成分が皮下に染み込むように界面活性剤(洗剤または洗剤に類似した物質)を入れるのだと思われます。

とすれば、洗剤を使っていると、経皮毒の毒性を上げる結果になるということです。

また日焼け止めクリームのようなものには、界面活性を上げるためにその種の物質を入れていることが考えられます。シャンプー、リンス、石けん、洗剤、スプレー、歯磨き粉、化粧品など、も同様だと思われます。

どんな問題が考えられるか。竹内さんが指摘しているのは、

── 子どもの異常行動、発達障害、自閉症、すぐに「キレる」性格、知能低下、アレルギー症状など、実はあなたの日用品の有害化学物質が遺伝子に影響を与えていることが理由かもしれないのです。

その場合の一番の被害者は、あなたではありません。次の世代の子どもたち、孫たちです…

孫たちが影響を受けるかもしれない、とすれば、私は関係ない、と済ませることはできないということですね。また整体には関係がない、と言えるような問題ではないので、取り上げました。

1037 よく分からない症状

路地裏の整体術 第1037号  ’18年5月25日
▼よく分からない症状

有名な病院や治療院を次々と回ってみても、どうにもならないという方がかなりの数いらっしゃると、つねづね感じています。

つまり、どうにも病名が付けられない。病名が付けられないだけでなく、「〇〇症候群」として括ることさえできない。

はやく言えば、どこへ行っても相手にしてもらえない人、そういう人が結構多いと感じます。

さまざまな検査をしても、何も出て来ない、検査結果から判断すると、どこも悪くない、という人々です。

けれど本人からすれば、奇妙な症状があって困っているのだから、「どこも悪くない」などと言われたくないのが本当のところです。

そのような人が来られました。かりに中年男性Qさんとしておきましょう。
(Qという名の主人公が出て来る有名な小説がありましたが、その人とは何の関係もありません)

Qさんは、ゲップが出るので困っている、というのです。ゲップそのものに困っているというより、喉か気管が詰まった感じになって、ゲップが出ればスッキリするけれど、うまく出ない時が困る、苦しい、と言われるのでした。

もちろん私には、このような症状の方を見た経験が、これまでにありません。どうしていいか分からないのは、他所の病院や治療院と変わりません。

最初は、お断りしようかとも思いました。しかしあちこち経巡ったのちに来られたのですから、私がお断りしてしまえば、今後もQさんの苦しみが続くことになるでしょう。

どんなに難しい症状であっても、何とかなるものであれば、何とかしたいという気持ちは持ち続けているつもりです。

具体的に、どうしたらいいか分からない症状を相手に、どうするのか。

私の方針は一つ。

まず、その人のバランスを見ます。何かの症状を持っている人は、かならず何かのねじれやゆがみを抱えています。それを見つけ出します。何か一つ見つかれば、それを修正してみる。

修正した上で、再びバランスを観察します。すると、前とバランスが変化しています。これだけで終わりということもないわけではありません。しかしそんなに簡単に済んでしまうケースは珍しい。

むしろ同じようなプロセスを繰り返すことが多い。そういう場合が大半です。

そうしたプロセスを繰り返して終点に到達するのが多くの場合です。そのプロセスの数が少ない方が結果がよいと言えるでしょう。

つまり手数(てかず)が多いほど、下手ということになります。これでもか、あれでもか、とゴチャゴチャやった挙句に、まだよくならない、と言うのは、下手の極みとしかいいようがない。

といいつつ、私も疲れてくると、そういうことをやって迷惑をかけていることがあります。ゴチャゴチャやって疲れ果ててくる。内心、下手の極みだな、と思いながら、首うなだれることがあります。

そういうことを繰り返して来たのが私の歴史で、お世辞にも褒められたものではありません。

ただ、そういうことに意味がないか、と言われれば 【転んでもただ起きない】 という原則を持ち続ければよいと思います。

言い換えると、【難しい症状ほど学ぶことが多い】、これです。うまく行かなければ、かならずそこにうまくいかない原因が潜んでいる。それを見つけ出せばいいわけです。すぐには思いつかず、後になって、ああそうだったか、と思い当たることもあります。

こうやって私は来られたお客様からいろんなことを学んで来ました。私には師匠がいませんが、数多くのお客様方が師匠であると言って、間違いないと思っています。

さてQさんの話に戻りましょう。

Qさんはゲップが出なくて苦しい時、背中を柱にこすりつけるとゲップが出て楽になるのだそうです。あるいは、孫の手のようなもので背中をこすってもいいという。

これは一つのヒントになりますね。

そのこすり付けている箇所に何か問題が潜んでいるはずです。

Qさんの背中を触ってみると、胸椎上部の左二側(ひだりにそく、1側とか2側というのは、背骨から指何本分の隔たりかを表す言い方です)あたりが硬くなっています。これ自体がゲップや息苦しさの直接の原因でないとしても、何らかの関係があるはずだと思われました。

一週間後。少しましになったと言われるので、やれやれ、一安心。詰まって苦しいということが少なくなったという。

そこで今度も同じような方針で、操法を繰り返しました。

そして昨日、第3回目です。大部楽になってきたそうです。それは良かった。でも、まだまだだ。孫の手がないので、長い靴べらでこすってもらうと、やはりゲップが出ます。

よくよく見ると、骨盤が捻れています。気づかないわけではなかったつもりですが、ちゃんと
修正していませんでした。そこで、いつもの交差共鳴法(手の甲を左右で逆方向に撫でる)でやってみました。すると、左二側の硬いのが少しましになってきました。

長靴べらでもう一度こすると、かなりよくなって来たようです。

あとは、鼻がつまる感じがあると言われるので、足の第3趾の付け根を愉気すると、楽になって来られた様子です。この操法は、身体の中心部に異常がある時に、よく効く操法です。鼻の穴の大きさなども揃って来る。

Qさんの話によると、左二側に硬いところがあるのは子どもの頃から、とのことですから、骨盤の捻れというのは、数十年単位で続くことがあるしつこい捻れだと思っていなければなりません。

骨盤に捻れがあると、背骨そのものも捻れてきます。これが身体各部の捻れを引き起こしていると考えられるので、【骨盤の捻れは、どんな症状であれ、修正して置くことが必要】です。

仙骨の倒れを修正するときにも、骨盤の捻れを先にしておくと、修正が楽です。

というわけで、【骨盤の捻れは、最優先で取り組む必要のある操法だ】と言っておきたいと思います。

1035 MCI テスト

第1035号  ’18年5月17日
▼ MCIテスト

MCI(軽度認知障害)というものをご存知の方が多いと思います。認知症までは行かないが、その前駆段階ということのようで、そのテストがあります。

このメールマガジンのナンバーをしばしば付け忘れたり、間違えたりしているので、私自身も心配になってきて、テストをやってみました。その報告。

テストは次のところにあります。⇒ https://info.ninchisho.net/check/ch20

やってみたところ、成績は95ポイント。認知症の前段階ではないが、記憶力の低下がすこし見られる、という結果でした。

では記憶力の低下を補うのに、どうすればいいか。「脳トレ」というものがあります。

例えば次のものは、どうでしょうか。⇒
http://yutmanweb.client.jp/brainTraining/brainTraining.html

9問ありますから、自分の苦手なものを中心にやってみれば、いかが。

「認知症患者は2025年に700万人を突破。65歳以上の5人に1人」、という記事もありますから、気を付けるに越したことはありません。

1031 もっと弱く

第1031号  ’18年5月7日
▼ もっと弱く

現在は毎週日曜日に、中級講座の実習をしています。その時、どのくらいの力で押さえているのですか、と質問を受ける時があります。

昨日も、そういう質問を受けて、実際に押さえてみたことがあったと思って下さい。

──まあ、なんと、こんなに弱いの。

と言われました。これまで何度、こんなやりとりをしたことでしょう。9845回ほどあった気がします。

私は繰り返し、「押える時は弱く」と口がすっぱくなるくらい言い続けているのですけれど、それでも、こういうやり取りを繰り返しています。

それくらい人が何かを持つ時には、知らず知らずのうちに力が入っているわけですね。他人の体に触れる時もしかり。

思わず知らず、力が入ってしまっています。「ぐっと」握ってしまっている。

ですから、人の体に触れる時は、「そっと」触ってください。そうでないと壊れます。

このあいだも、整体に行って、どこそこが緩まないので、そこを緩めてほしい、と言ったところ、「直したらええねやろ」と怖い声でいわれ、頭のどこかをぐっと押さえられたため、顔面が歪んでしまったという女性が来たことがありました。

これなどはまことに気の毒で、論外ですが、ここまででなくても、これに類する話は何度も聞いています。

強い力を掛けられたために、却って悪くなってしまったと訴える人がどれだけ多いことか。

人の体には、力がかかると抵抗する習性があります。

どうぞ、人の体に触れる時は、普段より力を抜くことを忘れないように。人の体に触れる時は、その度に、「そっと力を抜く」ことをお忘れなく。これは私自身の戒めでもあります。