971 不整脈に井形ムドラー

2017年5月14日  不整脈に井形ムドラー

仏像好きの方は、仏の手が結ぶ印にも関心をお持ちでしょう。色々な形があり、この形をムドラーと呼びます。仏像といえば奈良・興福寺の阿修羅像が超有名で、人気がありますが、三面六臂の手の形が(左右はほぼ対称のようですが)少しずつ違っていることにお気づきでしょうか。

もちろん仏像でなくても、生きた人間がやってもいいわけで、かつてスリー・チャクラバルティというインドの女性ヒーラーの本 『永遠の旅路』 を紹介したことがありました。そこに各種のムドラーが載っていて、たいへん役に立つことを指摘しました。

そこで、私も一つムドラーを追加してみようというわけでもありませんが、こういうのもムドラーと呼んでもよかろうと思うので、一つ付け加えておくことにします。

最近、動悸がするとか、不整脈がある、という訴えをよく聞きます。西洋医学的に言えば、心臓の洞房結節というところから発する電気信号が乱れている状態です。骨格の面から言えば、胸椎3番(とその周辺)の異常があるものと思われます。

もちろんここだけが異常だというのではなく、仙骨の歪み、尾骨の歪みに始まって、腰椎・胸椎下部のあちこちにも歪みがあるわけですから、背骨全体を整える必要があります。そのためには、「体幹操法」 が有効です。(これについて知りたい方は教室にお越しください)

共鳴法からいうと、胸椎3番は、中指の基節骨の中ほど甲側に相応します。そこで、そこを左右両手の指で互いに愉気すればどうか、と考えたわけです。

まず左手中指の基節骨の甲側まん中へんに、右手の示指の先を当てます。次に左手の示指の先を右手中指の基節骨の甲側まん中へんに当てます。

下から順にどの指かを書きますと、まず左手中指、次に右手示指、次に左手示指、という順で、右手の中指が右手示指と並んでいます。

全体の形をおおまかに言えば、右手の示指と中指の二本を並べて、左手の中指と示指とで下と上から挟んでいるということになるでしょうか。上から見れば、左右の二本ずつの指で 「井」 の字が出来ているでしょう。大阪風に言えば、四ツ橋の形になっているというところかもしれません。

それで、この形を 「井形ムドラー」 と呼んでおくことにします。井形ムドラーをすると、不整脈が改善する可能性がある、と言っておきたいと思います。永久に改善するというわけではありませんが、ともかく、一時的であっても不整脈が改善する。

ひょっとすると、汗の異常がある人がやってみてもよい。汗の異常も改善する可能性があります。

不整脈がある人は、いつ起こるか、と不安な気持ちを抱えているもので、一時的にでも改善する方法があれば、不安が消えて楽になるかもしれません。不安ほど体に悪いものはありませんので、このムドラーで助かる人が多いのではないかと考えます。どうぞ、お試しください。

広告

965 掌・内臓・手のしびれ

2017年3月21日

三題噺(さんだいばなし)のようなタイトルで、何のことかと訝しく思う人が多いかもしれません。

え、三題噺って何か分かりません? まったく関係のない3つの題を出してもらって即興でお話を作るということです。

ここで三題噺の練習をしようというわけではなく、こんな題が付くような操法をすることになった経緯をお話しようという次第です。

以前、毎回のように教室に通っておられたFさんに梅林でばったり出会ったんです。

以前ちかしくしていた人と、どこかでばったり出会うということがあるものですが、それは単なる偶然ではない。自分自身が、この人を引き寄せているのではないか、そんな風に私は感じます。

案の定、それから数日して、このFさんからメールが来た。手が痺れて鉛筆が持てない。何とかならないか、というご依頼でした。

してみるとFさんの方からも、私を引き寄せていたのかもしれません。

さて、Fさんが奥様づれで、いらっしゃいました。さっそく手を拝見するのですけれど、どこが悪いのか、よく分からない。手がしびれるという人には、胸鎖関節やら、肘やらを探ってみるものですけれど、そんなところを調べてみても、一向によくなりません。

時間がかなり経って、こちらにも焦りが出て参ります。

こういう時は操法を止めて、じっくり考えるに越したことはありません。トイレに行くのもよし。お茶を飲むのもよし。別にサボっているわけではなく、気分転換を図るわけです。

そうすると、いままで自分を縛り付けていた発想から離れることができます。

しびれの原因が掌側にあるのか、甲側にあるのかを確かめてみよう、という発想が沸いてきました。

── 掌を広げる時と、閉じる時と、どちらが痺れを強く感じますか。
── 広げる時ですね。
── そうですか。屈筋側に問題があるわけですね。

という答えが出たということは、掌側に問題が潜んでいるということになります。肩から肘、手首とたどる道筋は主に甲側に発想しているでしょう。これは逆のことをしていたに違いない。

屈筋側に問題が潜んでいるとすると、手首から先の屈筋は掌の「浅指屈筋」が代表的ですから、その辺りに何か原因があるのではないか。

とすると、最近よく取り上げている、金星丘と内臓の関係が、どこか知ら繋がっている気がします。

内臓の下垂があって、そのために浅指屈筋に拘縮が発生している。それが痺れの根本原因になっているのではないか。

今まで、こういう発想で操法をしたことはないのですけれど、こういう発想を採用しなさい、と「天からの声」が届いているのだと考えてみたんです。場合によって、このような飛び離れた発想を採用することも必要です。

自分の発想が何かに固定してしまうほど怖いことはない。

固定してしまうと、にっちもさっちも行かなくなって、苦し紛れにおかしな操法をしてしまって失敗したことが、これまでにも何度もありました。力づくで何かをしようとしてしまう。これは完全に失敗のパターンです。

発想の転換をすることが、ぜひとも必要な場面がときどきあります。特に従来の操法で、いかんともしがたい場合。

そういう訳で、Fさんの掌をあちこち押さえてみました。すると、案の定、あちこちに圧痛があります。圧痛の位置に応じて、内臓を軽く押さえて押し上げてみると、圧痛が消えて行きます。

手の痺れを取る操法としては、何重にも迂回して手に戻っているという奇妙な操法に違いない。

けれど、やっていて、これだ、という感触を感じました。圧痛が次々を消失していくからです。

── これでどうですか。痺れは?
── 大部らくになりました。これなら鉛筆が使えそうです。
── それは良かった── といいながら私は、本当かな、と疑っています。

結局Fさんは、逆立ちをして、内臓の下垂を直してみます、とおっしゃる。確かFさんは、80歳が近いはずです。この元気に私は唖然とするしかありません。

私は今年70になりますが、負けてはいられないとFさんの元気をいただきました。何かと勉強になった一日でした。やはり偶然にFさんに会ったのではないと今でも思います。

内臓の下垂→掌の屈筋の拘縮→手の痺れ、という三題噺のような関係ですが、こういう関係が明らかになるというのも、共鳴法のメリットでしょう。

940 靴はからだに悪い

第940号 2016年12月27日
▼ 靴はからだに悪い

愛知県刈谷市から来られた 50 代の男性 K さん。前回単独でこられた奥様にひっぱられての来訪。

まず、奥様が来られて効果を感じ、続いてご主人が来られるというのは、よくあること。逆は少ない。こういうところにも、女性の積極性が伺えます。

聞いてみると、右手の親指から前腕にかけてひっかかりを感じ、痛むという。触ってみると、手首のあたりが妙に硬い。

硬いというより、ほとんど動いていない感じです。このごろ流行りの表現を使えば、ほぼほぼ動かない。

まずは定石どおり親指から始めます。親指の MP 関節(付け根の関節)が硬く固まっている。ただ、それだけではなく、IP 関節(指先側の関節)も硬く、そのあいだ・指節間の甲側も固まっています。

これはずいぶんひどいことになっているな、と思いながらとりかかります。

と言っても、硬いところをじっと持っているだけですが。これが最近の私の操法スタイル。ごちゃごちゃと色々やらず、じっと持っているだけの方が簡単だし効果もよい、と感じられます。

そうやって数分たち親指は少し緩んで来たものの、動きがあまりない。これ以上続けても、効果はたかが知れています。方向を変えて、手首にかかるとしよう。

手首の操法の対象は下橈尺関節です。つまり、手首の橈側・尺側にある二つのグリグリ、言ってみれば手のくるぶし二つ。茎状突起と呼ばれる二つのグリグリを両手で軽く押さえて、掌側・甲側に動かしてみる。

柔らかな手首であれば、どちらにも動くものですが、固くなっていると一方には動きません。そこで、動く方向に軽く動かして、持続するというのが普通のスタイル、つまり誇張法です。

ところがKさんの手首はまったくどちらにも動かない。重い症状です。動かないものを無理に動かすのは賢くないので、二つのグリグリを軽く持って、そのまま持続することにしました。こんなことはしたことがありません。しかし、この場合やむをえない。

── ずいぶん硬くなっていますが、どうされたんですか。

── 犬と遊んでいる時に引っ張られて。

── ああ、なるほど。

二つの茎状突起を押さえて、じっとしていると、やがて手首がカクッと内側へ捻れて来ました。何度もそういう現象が続きます。何十秒かに一度カクッ、カクッと動く。これは手首が外へ捻れていたのが内へ戻ってくるわけでしょう。

というと、腕はもともと内へ捻れているんじゃないのか。逆ではないのか、と考える人もいるに違いない。からだの関節は、どちら向きに捻れるのか、という問題は難しい点を含んでいます。

機械的に原則通りで何でも考える人は。よく言われるように、この関節はこちら向き、その関節はあちら向きと、原則どおりでいいのかもしれないが、私は、そういう原則どおりに考えることのできない人間で、一から自分で納得できる考え方をしないと満足できません。

そこで、この点の確認は、今後の課題として残しておきたい。私の脳の中の整理箱には、この種の課題がおもちゃ箱のように雑多に詰まっていまして、その中からいつも何かの課題を引き出して考えています。

K さんの手首に話しを戻します。次にどうするかを考えなければなりません。足首にこれと似た現象を見ることはありますが、普通は、このような動きをみることは手首ではありません。K さんの手首には前腕を捻るような力がどこからか働いているに違いない。

どこにそんな力が働いているのか。考えられるのは、足でしょう。足から捻れが腕にまで昇って来ているとは考えられないだろうか。足首、特に距骨周辺には、全身を支配する何かがある。

── 足首がおかしいのではありませんか。

── はい、右足首は、若い時に捻ったことがありました。ハンドボールをしていて、足首を踏みつけられ、足首が直角に回ってしまったんです。直後には、切断しなくてはならないかもしれない、と言われたこともありました。

── なるほど、そんなことがありましたか。それが手首に影響を与えているような気がします。足から引っ張られて上部がおかしくなっていることは、よくあるんですよ。

足首をみると、そんな酷い事故があったことを伺わせる痕跡は残っていませんでした。普通より少し硬い程度。しかし足指を触ってみると、かなり浮き指です。

── 靴に問題がありそうに思いますが、いつもどんな靴を履いていらっしゃいますか。

── 紐のないタイプ、スポッと履ける靴です。

やはり靴に問題がありそうです。そのことを告げると、K さんも、うすうす靴が問題だと感じていたのでしょう。すぐに靴を変えます。とおっしゃる。

というわけで、手首を対象にやっていたのに、足の問題に変ってしまいました。手と足が繋がっているというのは、私が直感的に感じたことですが、K さんも密かに感じておられたらしい。

K さんの例は、かなり珍しい例ですが、一般論として拡大できるかもしれません。つまり、手首の捻れがある人は、足にも問題があり、靴を再検討する必要がある、と。あるいは、もっと拡大して、【からだのどこかに問題のある人は、足にも問題があり、履物を再検討する必要がある】。

私たちは、手首を傷めると、手の使い方に問題があったと考え、膝を傷めると、足や歩き方に問題があると考えるのに慣れていますが、ひょっとすると、そうではなく、すべて靴に問題があるのかもしれません。

しばらく趾(あしゆび)の一つ一つに愉気をしてみました。すると、手首の動きが出なくなりました。やはり足から何らかの力が働いていたと思われます。

それほど靴の問題は大きい。「靴はからだに悪い」という名言もあります。せめてぐすぐすの靴は止め、紐をしっかり結ぶ努力くらいはしたいものです。

934 小菱形骨点 16/12/12 

前号で小菱形骨(しょうりょうけいこつ)について書いたところ、そんな話は聞いたことがない、というお便りをいただきました。

確かに、小菱形骨にいついて本誌上で書いたことはなかったと思います。自分で書いたように思い込んでいたのでしょう。

そこで、今回は小菱形骨点について。

小菱形骨という骨はどこにあるか。手の付け根、つまり手根部です。詳しく言うと、示指(じし、人差し指)の付け根。「手の骨」で画像検索してご覧ください。

「ペンフィールドの図」というものをご覧になったことがあるでしょう。ペンフィールドというカナダの神経学者が描いた図で、例えば次のところにあります。変な形の小人を使って表示することから、「ホムンクルスの図」と呼ばれることもあります。ホムンクルスとは小人の名前です。

http://www.gokkuncho.sakura.ne.jp/sector06/20051223.html

これを見ると、拇指(親指)と示指とが神経の働きとしては大きいことがわかります。実際によく使うのも拇指と示指ですね。よく使う指が緊張しやすいというのも理解しやすいことで、拇指と示指の付け根は緊張しやすいところであるようです。

逆に言えば、示指の付け根にある小菱形骨の周辺はコリの発生しやすいところです。ここのコリが肩の緊張とつながっていることに気づいたので、小菱形骨の付け根の手の平側のポイントを【小菱形骨点】と名付けました。

ここは、大抵の人が圧痛を感じる点なので、解りやすい点だろうと思います。示指のラインを手前に伸ばして、手首のラインと交差するあたりの少し上です。拇指の付け根のふくらみ=金星丘の下端あたりといえばいいでしょうか。

肩の前が、前に飛び出している人が多いですね。その飛び出している箇所を押さえてみてください。硬くて、前に飛び出していることがわかります。

これを【前肩点】と呼んでおきます。そこの感触をつかんでおいて、次に【小菱形骨点】に反対手の指を当てて、しばらくジッと愉気をしてください。

すると、さきほど調べた前肩点が緩んでいることが分かるでしょう。これは薬指の付け根(第3関節)のポイントを使っても同じようにできますけれど、薬指の第3関節より、【小菱形骨点】を使った方が効率的に緩みます。

これは、示指や拇指の付け根が肩と密接に結びついていることを示しているわけで、肩の問題を抱えている人は、示指や拇指を緩めることに利点があることを示しています。

【肩の問題を抱えている人は、示指や拇指を緩めるとよい】。

一昨日のセルフ整体教室でも、むかし中指を傷めた経験のある人の中指をジッと握っていると、肩が緩んできました。つまり難しいことをしないでも、示指や拇指を握ってジッとしていると、それだけで肩が緩んでくる可能性があるということです。

そうした中でも特に【小菱形骨点】はよく効果があがる点だと言っておきましょう。

 

933 基本を守る 16/12/9

Sさんは40歳代男性、茶畑で働いておられ、以前から月に一度くらい健康管理の意味で通って来てくださっています。

そのSさんが珍しい症状を昨日、訴えて来られました。左肘のすぐ下あたりが痛く、これが手首から来ているような感じ。それだけではなく、そのスジが上腕にも伸びており、左腕全体がだる重い感じで、非常に不快である、と言われます。

こういう症状は決して珍しいものではなく、よく見かけるものですが、Sさんとしては珍しい。そこで、尋ねてみました。

── 何か左手をよく使うような作業をされているんですか。と私。

── いやあ、別に通常どおりですけど。

── 通常どおりというと、今は普通の事務仕事が中心ですか。

── まあ、そうですね。

といったやりとりの後、取り掛かります。腕の場合の手順がありますので、それを順にやって行きます。

1) 前腕の親指がわにある橈骨を上げる。

2) 寝床体操の5番、つまり前腕の二本の骨を締める操作をする。

3) 下橈尺関節の引っかかりを改善する。

4) 肘の内側、内側上顆と肘頭のあいだの窪みを押してみる。

5) そこに少し痛みがあるので、外側から愉気をする。

6) 小菱形骨のところを愉気して、肩の前を緩める。

7) 腕全体を引っ張りつつ、左側から前に回転させ、肩の前部の脱出を修正する。

・・・というような操法の手順で、少しはよくなったようですが、決定的ではない。何かが足りないようです。

── 左手で何をされたんですか。

── 別に何も・・・。

── 何もせずに、こんな風になるわけないですよ。

── うーん。

ひょっとして左手の親指が硬いのではないか、と考えて、Sさんの親指を触ってみますと、IP関節(親指の先の方の関節)とMP関節(親指の付け根の関節)の間が、どうも硬い。

そうか。これか。さっそくそこをじっと握って愉気をします。異常に硬いというほどではないものの、通常の状態ではない。これを見落としたのがいけなかった。

腕の問題がある時は、親指をよく調べるのは、「基本のキ」であったはずだ。しばらく愉気を続け、これでどうですか、と尋ねると、

── あ、よくなりました、という答え。

── これは、必ず親指を使っていますよ。

── あーそうか。お茶を刈る機械があってね、その機械を動作させるレバーを親指でじっと押さえていたんです。

── なるほど。それですね。

── それが、かなり強い力で押える必要があるんです。

── 腕が悪い時は、親指を調べるのが基本なんですが、それを抜かしていました。

── いつもやっていることなんで、あれが悪かったとは、思いませんでした。

というやりとりの後、その機械の写真をみせてもらうと、かなり大掛かりな機械です。 Sさんが操作されていたのと同じ機械かどうか、定かではありませんが、例えば、次の写真

http://www.kawasaki-kiko.co.jp/chaen/pdf/KJ2.pdf

機械の運転台の横についているレバーを押し続けると、お茶の木を刈って行くことができるそうで、「茶刈機」というそうです。

ここまで来て、私の反省点は、基本に忠実ということ。私自身も時々操法テキストを読んで勉強しています。「いいことが書いてあるなあ」と自画自賛で感心しながら。

この場合は、「腕を見る時は、まず親指から」──これです。

これを忘れて遠回りをしてしまいました。でも、これはテキストに書いてなかったな。

筋肉が収縮するのに、「等尺性収縮」というのがあり、これは筋肉の長さが変わらず、力だけがかかるタイプの収縮です。

レバーを同じ位置で押し続けるような動作が、これに当たります。スマホをじっと持っているのも同じことで、筋肉の長さが変化する「等張性収縮」に較べて疲労が少ないわけではないようです。

スマホやタブレットをジッと持っていると腕が疲れてきませんか。どこの筋肉を使っているか、感じてみてください。スマホの場合は、親指を使って文字を打つという動作が加わりますから、さらに疲れがひどいかもしれません。

腕がだるい、腕が痛い、というような症状が出た時は、親指に注意です。筋肉が硬くなっている場所を探して、そこに愉気(反対側の手指を当てて)をしてください。

 

924 指輪が怖い 16/10/17

指輪が怖い先日の上級講座の席上、左肩に違和感のある男性Nさんの左腕を操法している時に、はっと気づいたのは、薬指に指輪がしてあることでした。

これまで指輪は、対象外にしていたのですけれど、どうも怪しい感じがする。ブレスレットなどと同じような影響を与えているのではないだろうか。手の中手骨を緩めていた時、どうもこの指輪が気になる、思わず「これや!」と叫んでしまいました。

こういう時の直感は、的確なことが多くあります。Nさんは、この指輪を外しながら、「これを外してもいいのなら、嬉しい」とか、何とか、冗談を言っておられましたが、外してみると、肩の違和感が消えたという。

指輪だけで違和感が消えたのかどうか。そこのところはよく確認してはいなかったのですけれど、肩の違和感と指輪とが関係していることは確か。

次は、先日のお客様。この方も、左肩に違和感がありました。Nさんの場合と同じように左腕を対象に操法をしようとしたのですが、この時、気づいたのは、右と左とで、鎖骨の位置、正確にいえば、喉の下にある二個のグリグリです。つまり胸鎖関節の位置が少し違っています。

右に較べて、左が少し下がっているのに、気づきました。操法をしようとして、今回も気づいたのは、薬指の指輪。しかもこの方の場合は中指にも指輪が嵌っていました。それでまず中指の指輪を外していただきました。

「怪我よけ」で有名な大阪サムハラ神社の指輪だそうです。その次に薬指の指輪を外してもらおうとしても、なかなか食い込んで外れない。やっとの思いで外された時、私が「はっ」と気づいたのは、胸鎖関節が左右で揃っていることでした。

ご本人は、そんなことには気づかないでいられたのですけれど、肩の感覚をお聞きすると、軽くなっています、とのこと。やっぱり、指輪は影響しているんだ、と改めて確認する結果になりました。

指輪がなぜこのような結果を生んでいるのか、その理由は不明です。色々なことが考えられます。指輪の金属と、歯に詰めてあったり被せてある金属とのあいだに微弱電流が流れるからかもしれませんし、薬指を締め付けて、いるために、その共鳴点である腕に何かの障害が発生しているのかもしれません。

いずれにせよ、指輪を外すと、鎖骨の位置が微妙に変化したのを、この目で確かめたのは事実です。

読者の皆さん、指輪を外すと、肩がどんな結果になるか、お知らせくださると、今後の参考になります。どうぞ、よろしく実験結果をお送りください。

908 肩痛のカンタン操法

2016年8月1日

肩を傷めている人が多い。寝ている間に疼くので、眠れない、というような訴えをよく聞きます。そこで。

もちろん、来ていただいて、すべて解決すれば、それに越したことはないが、なかなかそうも行かない場合、慢性化している場合がありますから、そんな時は、自己操法をしていただくことになります。

とはいえ、複雑な操法をお教えしても、覚えていただけないことが多い。そこで、カンタンで効果の高い方法を案出しなければなりません。

考えたのは、肘のカンタン操法の肩バージョンを作ればどうか、ということです。

つまり、こういう方法です。

まず右手で左の肩をつかむ(左利きの人は左右逆)。肩と言っても、肩先よりも、その下(三角筋のあたりでよい)をつかむ。次に、左手で右の肩をつかむ(左利きの人は左右逆)。そのまま数分のあいだ、じっとしている。以上です。

なぜ右手で左肩をつかむ方を先にするのか。それは右利きの人は、右肩が前に来ている人が多く、それを修正するのに、左肩が前に来る方が望ましいからです。

ですから、この操法をしばらく続けると、胸椎上部の捻れがとれてくる可能性もあります。そのためには、テレビでも見ながら、じっと十分でも、する方が効果が高いかもしれません。お試しください。

ただし、坐り方が悪いと、かえって逆効果ですから、横坐り状態などでは、決してしないように願います。正坐か椅子坐がよろしい。脚を組んではいけません。

お断りしておきますが、これですべての肩痛が解決すると、大げさなことを言うつもりはありません。肩痛を解決するためには、いつも申している通り、手の捻れなどを解決する必要があることを申し添えます。