1050 体軸操法 2.0

第1050号  ’18年8月26日
▼ 体軸操法 2.0

以前に体軸操法というものをご紹介しました。基本は変わらないながら、そのバージョン・アップ版を。つまり、体軸操法のバージョン 2.0。

最近、なんとか2.0というのが増えていますから、それをやってみようという魂胆でもあります。

簡単に肩こり操法と呼んでもいいと思います。肩こりより深い「首こり」と呼ぶのが適当な、厄介な肩こりが増えていると感じています。おそらく PC やスマホの作業が増えているからなのでしょう。

肩こりというより、首こりといった方がよい。常に首が調子が悪いと嘆いているあなた。そう、誰か他人の話ではなく、あなたのことです。電車に乗ったら、直ちにスマホを開いてタップしたり、スライドしたりしているのではありませんか。

おそらくそれが原因なのではないか、と思われるコリを肩や首のあたりに溜めている人が増えている感じがしています。誰か他人の話ではなく、あなたの話です。かく言う私も、スマホ・デビューしてしまいまして、しまった止めとけばよかったと後悔している次第。

すると自分の凝りに対応せざるを得なくなりました。首が凝っているのは、実に気分の悪いもので、すぐになんとかしたいと感じます。とはいえ、首の骨をいじりまわるのは怖いし。どうすべえ、と思っていたのですが、何とかなりそうな見通しが立ったので、ご紹介しようと。

まず、体軸操法 1.0 は、どんなものか。→ https://shugeitei.wordpress.com/2017/02/07/inbox-shugeiteigmail-com/ ここには詳しく書いていないので、かいつまんでまとめてみましょう。

頸の左右どちらかが痛いとしましょう。特に首を左右に回旋しようとすると、痛くて回らない、などの症状があるとしましょう。例えば左側が痛い、とします。

仰向けに寝ます。両脚は大股開きにする。左側が痛い場合、左脚を内側へ息を吸いながら捻じります。ある程度捻じったところで、パッと息を吐いて、足を緩める。これを3回繰り返す。今度は、両脚を少し狭めた状態で、同じことをやる。最後にさらに狭めて、同じことを3回。

それで首の回旋をしてみると、楽になっています。痛かった右より楽になっていることもあります。

ところで、体軸操法 2.0 とはなにか。上にまとめたものをもっと簡単にしたものです。

この場合の脚の開きとはなにか。脚の開きが大きいと下の方に効きます。開きが小さいと上の方に効きます。なぜかといえば、両脚のラインを上の方へ延長して考えると、開きが大きいときは、2本のラインの交点が上の方に来ますね。その交点のあたりに効果が出るわけです。

というわけで、首に効かそうとすれば、開きの角度を小さくすればよい。

ですから、2.0では、開きの角度を変えて何度もやらなくても、小さい角度で3回ほど繰り返せば効果がでます。

例えば、電車の中でスマホをやっていて、首が痛くなってきた。さあ、えらいことになって来た。と思えば、両脚の開きの角度を小さくして、痛みのある方だけ、3回繰り返すと、痛みが消える、というわけです。

簡単でしょう。

頸が痛いのではなく、胸椎のあたりが痛いのなら、もう少し開き加減でやればよい。

痛みのある側だけやると、反対側が却って痛くなったりすることがあります。それを避けようとすれば、両脚を同時に、痛い側だけ少し大きめにやればよい。

ただし、あまり何度も繰り返さないこと。何度もやると、変なところを傷めますから、要注意。なにごとも過ぎたるは及ばざるがごとし。

以上ですが、これでは少しわかりにくいという方は、朱鯨亭の教室に出かけてください。詳しく実演してみせますから。

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1047 肘痛・腕と鎖骨の関係

第1047号  ’18年7月22日
▼ 肘痛・腕と鎖骨の関係

肘の痛みは、簡単に見えますが、複雑な場合もあるという例。

このメールマガジンに登場いただくのは、何度目か、珍しい症状が現れている場合が多いので、過去にも何度かご登場願ったことのある50代の男性Sさん。

機械の操作をして居られるので、普通にはない複雑な症状で、いつも頭をひねることになります。

痛みがある時、その原因が周辺の筋肉の緊張にあると考えて取り組むと、どうもうまく行かないという場合は往々にしてあるものです。

原因の一部は遠く離れたところにあることが多い、と考えた方がいい。

肘が痛むという訴え。前回もそう言って来られて、一か月後に改善していないということです。

肘といえども侮れないですね。

腕の異常の出発点として、前腕から始めるのは定石通り。

確かに、前腕が緩んでくると、腕全体が楽になります。しかし、まだ完全にはとれていないらしい。

次の定石は何か。

手に異常があるとき、胸鎖関節に異常がある場合が多い、ということです。

例えば、指が動かなくなっている人で、胸鎖関節を調整すると、ただちに動くようになった例がありました。そんな困難な症例でなくとも、指の動きが悪い人は、胸鎖関節を調整すればよい。

どうするのか。難しいことは何もなく、胸鎖関節の飛び出しを三本の指でつまんで、じっとしているだけでいいのです。

これで肘の痛みが少し軽くなった。

次は何をすればよいか。胸鎖関節が硬くなっているのですから、その一端に連なる鎖骨を緩めればよい。

つまりは地獄の整体、失礼、極楽の整体ですね。そう言われれば、朱鯨亭の講座を受けた人なら、ご存知、極楽整体をしてあげればよい、と考えました。

これは鎖骨の後ろに指を差し入れて、腕を大きく回す方法です。非常に痛がる人が多いので、俗称、地獄の整体、しかしその後の解放感を思えば、極楽の整体というべきです。

これで、ほとんど肘の痛みが消えたようです。

というわけで、手指の動きが悪い場合、肘の痛みが簡単に消えない場合など、腕の不調があると、原因の一端は鎖骨周辺にあることが多い。リュウマチのような場合でも、鎖骨で指の動きが少し軽快することも、今日、別の方で確認しました。

1042 月日の経つのは早いか?

第1042号  ’18年6月21日
▼ 月日の経つのは早いか?

「月日の経つのは早いですね」というのが最近の挨拶になっているかもしれません。「もう正月から半年経ちましたからね」。という受け答えが何度繰り返されていることでしょう。

でも私は、

最近、逆のことを感じています。月日の経つのが実にゆっくりに感じられるようになってきたのです。

何と臍まがりな、とおっしゃる向きがあるかも知れません。そんな言葉は一種の儀礼言葉だから、正面から反対のことを言ってカドを立てることはない、という考えもあることでしょう。

しかし、

私の実感では最近、時間の進行が実にゆっくりになって来たという感じなんです。小学生の頃は、実に月日がゆっくりと流れていたな、と思います。そういう感じです。もちろん、世の中全体がそうなったと主張しているわけではありません。私個人の感覚です。

なぜか。

毎日、来られるお客様が、バラエティ豊富というか、まことに従来とは違った症状の方々が次々とお越しになる。それも、超難しい人ばかりです。そうなれば、こちらとしては、いつもの操法を繰り返しているだけでは対応できませんから、毎日毎日、操法の工夫を凝らしていなければなりません。

毎日一つ以上の新しい操法を案出しておかなければ対応できない状況になって来ました。メルマガに一つ一つ書く暇もないほどです。たとえば「高血圧の操法」を案出しました。

この操法をすると、すぐに血圧が下がります。それは目覚ましい下がり方。血圧が高くて薬を飲んでいる方、おっしゃってください。すぐに薬が不要になるのは間違いありません。

すみません。メルマガを発行しない日々が続いても、どうか見放さないでください。その間、いろいろ考えているわけですから。

というわけで、毎日、工夫を凝らしていると、退屈している暇がない。

例えば、

先日、探索シートと言うものを使って、中級講座でデモをやりました。探索シートの上に地図をおいて、神社などの気の状態をチェックするというのをやってみたんです。ところで、参加者の一人 I さんが朱鯨亭の状態をチェックし始めた。そこで私もチェックしてみたところ、悪化しているんです。その日は、なぜか、と考え続ける日になりました。

結論は、おそらく朱鯨亭のブレーカーの下に貼ってある「結界シール」が古くなっているからだろうと考えられた。物質として質が落ちてくると、気の質も落ちてくるものと思われます。

そこで、新しいものに貼り変えて調べてみたところ、

瞬間で状態がよくなりました。(結界シールに興味をお持ちの方は、教室などにお越しくだされば、差し上げます)朱鯨亭は春日大社より気の状態がよいくらいになっています。

というようなことが毎日起きているわけで、毎日が眼をみはるばかり。まことに月日の経つのはゆっくりだと感じられます。

1040 めばちこ or ものもらい

第1040号  ’18年6月8日
▼ めばちこ or ものもらい

関西のことばでは「めばちこ」といいますが、他の地方では、どういうのでしょう。「めいぼ」とか「めぼ」という言い方もあります。「ものもらい」というのが標準語の表現でしょうか。

さて、ものもらいの直し方。これは簡単で効きめの高い方法ですから、ぜひお試しを。

患側の目を同側の掌で覆い、愉気を続けます。これだけです。まあ数分続ければ、1回で治ってしまうでしょう。ウソだと思う人ほど、やってほしいと思います。

1039 足が攣る

路地裏の整体術 第1039号  ’18年6月3日
▼ 足が攣る

夜中に足が攣(つ)るという訴えをたびたび聞きます。以前にも、これについて書いています。それに関して幾つかの投稿をいただいて、それはそれで興味深かったのですけれど、肝心の簡単に足が攣るのを直す方法が焦点ぼけになってしまっていました。

そこで今回は足が攣るという現象を速攻で直す方法について。

その原因については、色々有るのでしょうが、一番多いのが腓骨(ひこつ)の下がりです。

骨が下がるって、どういうこと、と疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。また寝ている時に骨が下がるというのも、よくわからんな、とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。

正確にいうと、下がるだけでなく、左右に開いています。下腿には腓骨と脛骨(けいこつ)という二本の骨があって、上からの負荷が強すぎると、自然に開いて、下腿が太くなる現象が見られます。

足が攣るという人の下腿を見てみますと、必ずと言っていいほど、腓骨の両端が出っ張って来ています。

言い換えると腓骨の上端=腓骨頭、および下端=外果、の二箇所が出っ張っているはずです。もちろんどんな人でも少しは出っ張っているわけで、その程度が強くなっているという意味です。

程度が強くなっている、その程度とはどの程度だ、と訊かれたら、何人かの人に上記の二箇所を触らせて貰えばよろしい、と答えればOKでしょう。普通はそんなに出っ張って来ているものではないので、自分の腓骨両端が普通より出っ張っていれば足が攣る可能性がある、ということです。

で、足が攣るのを速攻で直す方法はどうするのだ、とお尋ねでしょうか。次のようにします。

足が攣っている状態にあるとしましょう。攣っている側と同じ側の手の小指を用意してください。そして、小指の外側を第1関節から第2関節へと、そっと反対側の手指で撫で上げます。これを攣る状態が消えるまでくりかえす。

以上です。お試しください。速攻で楽になるはずです。でも、この簡単なことが覚えられない人も多いようですね。

そういう人は図を書いて、寝室の壁にでも貼っておいてください。

1034 足の指が痛む

第1034号  ’18年5月14日
▼ 足の指が痛む

60歳代の男性、フローリングのところを靴下で歩いたところ、強い痛みが第2趾(あしゆび)に走ったと言われます。何か落ちているのかと探ってみても、何もなかった。

さっそく拝見しました。第2趾というのですから、わかりやすく言えば足の人差し指ということですね。触ってみると、特別に腫れているなどの症状はありません。私の指先の感覚では何も異常なし。

爪の裏あたりをぐっと押さえてみても、少し違和感がなくはないが、痛みはないのだそうです。なぜわざわざ来られたのですか、と尋ねてみると、足の指は大切なところだと聞いているので、こんなところに痛みが出るのは変だ、何かあるのか、と思って心配になったと言われます。

普通はこういう時は、ここでおしまいにするのですけれど、この時は何かひっかかるものを感じ、方法がないかと考えてみました。

そうだ。こういう時は「対角線療法」があるではないか。つまり症状のある場所から、対角線上にあたる場所に何かあるのではないか、そこに手当をすれば改善するのではないか、という方法です。

右足の第2趾と対角線にあたるのは、左手の示指(人さし指)なので、そこで、左手の示指の先を持って、ジッと愉気すること、3分。反対側の右手の示指ももって、気のループを作り愉気しました。

それで硬いところを歩いてもらうと、まったく違和感もない、とのこと。第2趾を持って、ぐっと押さえてみても、何も感じません、という返事です。

時間が短かったので、いただいたお金の一部をお返しして、「喫茶店にでも寄って帰ってください」と申し上げました。

足に異常がある時、手を使った方がやりやすいし、簡単です。操者が変な気を受ける心配もない。

趾の(第2関節が膨れている)ブシャール結節がある時も、足そのものに愉気するより、手の第2関節に愉気する方が簡単でいいかもしれません。

1031 もっと弱く

第1031号  ’18年5月7日
▼ もっと弱く

現在は毎週日曜日に、中級講座の実習をしています。その時、どのくらいの力で押さえているのですか、と質問を受ける時があります。

昨日も、そういう質問を受けて、実際に押さえてみたことがあったと思って下さい。

──まあ、なんと、こんなに弱いの。

と言われました。これまで何度、こんなやりとりをしたことでしょう。9845回ほどあった気がします。

私は繰り返し、「押える時は弱く」と口がすっぱくなるくらい言い続けているのですけれど、それでも、こういうやり取りを繰り返しています。

それくらい人が何かを持つ時には、知らず知らずのうちに力が入っているわけですね。他人の体に触れる時もしかり。

思わず知らず、力が入ってしまっています。「ぐっと」握ってしまっている。

ですから、人の体に触れる時は、「そっと」触ってください。そうでないと壊れます。

このあいだも、整体に行って、どこそこが緩まないので、そこを緩めてほしい、と言ったところ、「直したらええねやろ」と怖い声でいわれ、頭のどこかをぐっと押さえられたため、顔面が歪んでしまったという女性が来たことがありました。

これなどはまことに気の毒で、論外ですが、ここまででなくても、これに類する話は何度も聞いています。

強い力を掛けられたために、却って悪くなってしまったと訴える人がどれだけ多いことか。

人の体には、力がかかると抵抗する習性があります。

どうぞ、人の体に触れる時は、普段より力を抜くことを忘れないように。人の体に触れる時は、その度に、「そっと力を抜く」ことをお忘れなく。これは私自身の戒めでもあります。