1040 めばちこ or ものもらい

第1040号  ’18年6月8日
▼ めばちこ or ものもらい

関西のことばでは「めばちこ」といいますが、他の地方では、どういうのでしょう。「めいぼ」とか「めぼ」という言い方もあります。「ものもらい」というのが標準語の表現でしょうか。

さて、ものもらいの直し方。これは簡単で効きめの高い方法ですから、ぜひお試しを。

患側の目を同側の掌で覆い、愉気を続けます。これだけです。まあ数分続ければ、1回で治ってしまうでしょう。ウソだと思う人ほど、やってほしいと思います。

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1039 足が攣る

路地裏の整体術 第1039号  ’18年6月3日
▼ 足が攣る

夜中に足が攣(つ)るという訴えをたびたび聞きます。以前にも、これについて書いています。それに関して幾つかの投稿をいただいて、それはそれで興味深かったのですけれど、肝心の簡単に足が攣るのを直す方法が焦点ぼけになってしまっていました。

そこで今回は足が攣るという現象を速攻で直す方法について。

その原因については、色々有るのでしょうが、一番多いのが腓骨(ひこつ)の下がりです。

骨が下がるって、どういうこと、と疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。また寝ている時に骨が下がるというのも、よくわからんな、とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。

正確にいうと、下がるだけでなく、左右に開いています。下腿には腓骨と脛骨(けいこつ)という二本の骨があって、上からの負荷が強すぎると、自然に開いて、下腿が太くなる現象が見られます。

足が攣るという人の下腿を見てみますと、必ずと言っていいほど、腓骨の両端が出っ張って来ています。

言い換えると腓骨の上端=腓骨頭、および下端=外果、の二箇所が出っ張っているはずです。もちろんどんな人でも少しは出っ張っているわけで、その程度が強くなっているという意味です。

程度が強くなっている、その程度とはどの程度だ、と訊かれたら、何人かの人に上記の二箇所を触らせて貰えばよろしい、と答えればOKでしょう。普通はそんなに出っ張って来ているものではないので、自分の腓骨両端が普通より出っ張っていれば足が攣る可能性がある、ということです。

で、足が攣るのを速攻で直す方法はどうするのだ、とお尋ねでしょうか。次のようにします。

足が攣っている状態にあるとしましょう。攣っている側と同じ側の手の小指を用意してください。そして、小指の外側を第1関節から第2関節へと、そっと反対側の手指で撫で上げます。これを攣る状態が消えるまでくりかえす。

以上です。お試しください。速攻で楽になるはずです。でも、この簡単なことが覚えられない人も多いようですね。

そういう人は図を書いて、寝室の壁にでも貼っておいてください。

1034 足の指が痛む

第1034号  ’18年5月14日
▼ 足の指が痛む

60歳代の男性、フローリングのところを靴下で歩いたところ、強い痛みが第2趾(あしゆび)に走ったと言われます。何か落ちているのかと探ってみても、何もなかった。

さっそく拝見しました。第2趾というのですから、わかりやすく言えば足の人差し指ということですね。触ってみると、特別に腫れているなどの症状はありません。私の指先の感覚では何も異常なし。

爪の裏あたりをぐっと押さえてみても、少し違和感がなくはないが、痛みはないのだそうです。なぜわざわざ来られたのですか、と尋ねてみると、足の指は大切なところだと聞いているので、こんなところに痛みが出るのは変だ、何かあるのか、と思って心配になったと言われます。

普通はこういう時は、ここでおしまいにするのですけれど、この時は何かひっかかるものを感じ、方法がないかと考えてみました。

そうだ。こういう時は「対角線療法」があるではないか。つまり症状のある場所から、対角線上にあたる場所に何かあるのではないか、そこに手当をすれば改善するのではないか、という方法です。

右足の第2趾と対角線にあたるのは、左手の示指(人さし指)なので、そこで、左手の示指の先を持って、ジッと愉気すること、3分。反対側の右手の示指ももって、気のループを作り愉気しました。

それで硬いところを歩いてもらうと、まったく違和感もない、とのこと。第2趾を持って、ぐっと押さえてみても、何も感じません、という返事です。

時間が短かったので、いただいたお金の一部をお返しして、「喫茶店にでも寄って帰ってください」と申し上げました。

足に異常がある時、手を使った方がやりやすいし、簡単です。操者が変な気を受ける心配もない。

趾の(第2関節が膨れている)ブシャール結節がある時も、足そのものに愉気するより、手の第2関節に愉気する方が簡単でいいかもしれません。

1031 もっと弱く

第1031号  ’18年5月7日
▼ もっと弱く

現在は毎週日曜日に、中級講座の実習をしています。その時、どのくらいの力で押さえているのですか、と質問を受ける時があります。

昨日も、そういう質問を受けて、実際に押さえてみたことがあったと思って下さい。

──まあ、なんと、こんなに弱いの。

と言われました。これまで何度、こんなやりとりをしたことでしょう。9845回ほどあった気がします。

私は繰り返し、「押える時は弱く」と口がすっぱくなるくらい言い続けているのですけれど、それでも、こういうやり取りを繰り返しています。

それくらい人が何かを持つ時には、知らず知らずのうちに力が入っているわけですね。他人の体に触れる時もしかり。

思わず知らず、力が入ってしまっています。「ぐっと」握ってしまっている。

ですから、人の体に触れる時は、「そっと」触ってください。そうでないと壊れます。

このあいだも、整体に行って、どこそこが緩まないので、そこを緩めてほしい、と言ったところ、「直したらええねやろ」と怖い声でいわれ、頭のどこかをぐっと押さえられたため、顔面が歪んでしまったという女性が来たことがありました。

これなどはまことに気の毒で、論外ですが、ここまででなくても、これに類する話は何度も聞いています。

強い力を掛けられたために、却って悪くなってしまったと訴える人がどれだけ多いことか。

人の体には、力がかかると抵抗する習性があります。

どうぞ、人の体に触れる時は、普段より力を抜くことを忘れないように。人の体に触れる時は、その度に、「そっと力を抜く」ことをお忘れなく。これは私自身の戒めでもあります。

1030 腰椎の弯曲が直る

第1030号  2018年4月28日
▼ 腰椎の弯曲が直る

坐骨結節(坐った時に座布団や台座に当たっているお尻の骨) を使って腰椎の弯曲を正す方法について書きます。

坐骨結節は、大腿二頭筋の腱のうち一本が付着していて、下肢のエネルギーの流れの、それこそ「結節」点になっているところと思われます。

「結節」という名称が付けられている場所は、一般に骨の尖っているところで、恥骨結節、オトガイ結節などと呼ばれているのは、解剖図をご覧になれば一目瞭然です。

そこで、次のようなことを考えてみました。

腰椎は、仙骨が傾斜した時に、弯曲してしまいます。逆に言えば、腰椎が弯曲している人は、仙骨が傾斜しているとも言えます。そうすると、脚長が違って(脚長が違うことを鬼の首をとったように強調する人がいますが、それは疑問)きたり、脊柱起立筋(背骨の両側に上下に通っている太いスジ)の緊張に左右差が出てきたり、さまざまな不調の原因になります。

ですから、仙骨の傾斜は、なるべくなら避けたい。以前からお話ししているように、仙骨の傾斜は、両手首の茎状突起に愉気することで、簡単に正常化することが可能です。

仙骨の傾斜を正しておいて、次に弯曲の対策にかかります。弯曲がきつすぎる人の場合は、逆にした方がいいかもしれません。そこのところは、研究課題です。

どうやって弯曲に取り組むのか。

まず、腰椎がどちら側に弯曲しているのかを確かめます。左に弯曲していると仮定しましょう。事実、左に弯曲している人の方が多いでしょう。側弯には逆S字タイプが多いということ
です。

左に弯曲があるとして、操者は受者の伏臥した左側に坐ります。操者は自分の左手の親指の内側を弯曲部の外側にあてがいます。そうして少しばかり押し加減にする。

次に操者は右手を受者の坐骨結節のところにあてがいます。どの指でも結構です。そのままその両手で愉気を続けます。

これだけです。坐骨結節には、エネルギーの結節という意味があるらしく、これで弯曲が改善してきます。背骨を一本ずつ愉気する必要はありません。

(胸椎上部の弯曲はどうすればよいのか)。それは烏口突起を使って同様にします。つまり、胸椎上部の弯曲側に親指をあてがい、反対側の指を烏口突起にあてがうようにします。

今回は少しばかり詳しく書きすぎました。解剖用語に慣れていらっしゃらない読者には、却って分かりにくくなってしまったかもしれません。解剖図を広げてお考えになってみてください。

1028 人にしあわせになってもらうために

第1028号  2018年4月22日
▼ 人にしあわせになってもらうために

今回は操法を仕事としてやっておられる方々への便りになるというつもりです。でも、そうでない人にとっても、人は何のために生きるか、という問への答えの一つになっているかな、と思っております。

先日、東京のTさんが久しぶりに教室に参加して来られました。その後、操法の予約をとっておられた。合気道の稽古で肩に怪我をしたとのことです。

Tさんへの操法が終わって、話をしていると、

「先生に愉気をしてもらうと、何かしあわせになります」というようなことを言われる。と言われても、私としては、人がしあわせになってもらうために操法をしているということを意識したことはなかったというのが本当のところです。でも、そのように言われた。

しかし、考えてみれば、操法をしていて、相手にしあわせになってもらえないなら、失敗というか、失格なわけで、そう言われてみれば、私としては、これは、とても恥ずかしい。

これまで自分は人にしあわせになってもらうために操法して来たのではなかったのか、と考えて、うつむいてしまったと思います。Tさんは気づいておられないかもしれませんが。

話変って。

私は昔から(とっても何年前からか思い出せないのですが)、まいにち卦をたてる癖があります。いつも良い卦が出るとは限りません。むしろずっと悪い卦が続いて落ち込むこともあります。でも、続けている。それは、自分の現在の状態が卦に現れるから。つまり自分自身を知るために卦を立て続けているわけです。

ところが。

先日から何人か、操法の後でお客様に卦を立てていただいたのです。すると驚いたことに、皆さん、大変いい卦ばかり出されるのですよ。どんな卦だったか全部は覚えていません。ただ数日前に立てていただいた方が出された卦は「雷風恒」。これは、言って見れば、穏やかな風が吹き続けるという意味の卦で、たいへんいい卦の一つです。

その前には「火天大有」という卦が出たこともあります。大空に太陽が輝き渡るという意味ですから、悪いはずがない。

私自身がやると、大していい卦が出ないのに、お客様が立てるといい卦ばかりというのは、何を示しているのだろうか。天からそういう謎をいただいたことになります。

私はTさんの言葉を思い出して、これは私が操法をすると、皆さんしあわせになってくださっているということなのか、とはっと気づいたわけです。

いま私は自分の愉気がどのような意味を持っているのか、そのことだけを考え続けているといってもいいくらい、愉気のこと、愉気の方法について考え続けているところなので、自分の考えていることの答えをもらったという気がしました。

人は誰かにしあわせになってもらうために生きている。こう考えたらどうか。そんなことを考えていると、今度は東京のセミナーに参加された岩手県のNさんからお手紙をいただきました。

長文ですので、全部をご紹介することはできませんが、一部を。

── 四月十六日、二重生命線を見つけてもらい「病気だという思考を変えなさい」と言われ、あの時目から鱗が落ちて目が覚め生まれ変わった感じです。

どういうことか解説をしますと、二重生命線というのは、普通にある生命線の内側に生命線と同じ流れの線のある人がいて、そういう人は生命の力が大変強いと言われています。そのことをセミナーの席上、モデルで出てくださったNさんに申し上げたら、こういう感想をいただいたわけです。

これも表現は違うものの、Tさんと同じことをおっしゃっていますね。

愉気をする時は、相手がしあわせになってくださるために取り組む。そう考えてみたらどうでしょうか。そう考えを変えるだけで、愉気のパワーが変わります。

どうぞ、皆さんお試しになってみてください。

1027 失敗は成功のもと

第1027号  2018年4月9日
▼ 失敗は成功のもと

先日のことです。ダブル・ブッキングをやってしまいました。記憶が曖昧になったからなのか、日付に疎くなっていたからなのか、ともかく年寄りの大失敗です。

ともかく、大きなミスをやってしまったわけです。どうにもならないので、片方のAさんにしばらく待っていただき、もう片方のBさんにとりかかったと思ってください。Bさんは”坐骨神経痛もどき”の症状です。

Aさんは待ってもらっているので、たいへん気の毒です。Bさんに今度は交代で、少し待ってください、と言って、Aさんに入ってもらいました。

驚いたことに、Aさんの症状も、Bさんと同じような”坐骨神経痛もどき”です。フシギなめぐり合わせですが、ともかく、ありがたい。

何がありがたい、と言って、Bさんの症状は少し複雑だったのですが、Aさんの症状は、割合に単純というか、対角線上の腕を緩めてしまえば、症状が消えるタイプです。

こっそりと申しますと、Aさんの症状に取り組めば、Bさんの症状に取り組むための練習になるわけです。ですから、複雑なBさんの方は複雑なことをしないで、スラスラと解決してしまいました。結局、お二人と取り組んで、1枠より短い時間で終わってしまった。

ダブル・ブッキングで、どうしようと焦っていたのが、簡単に終わってしまいました。こんなにありがたいことはない。

つまり失敗は成功のもと、という諺を地でいったわけです。別の言い方をすれば、【ピンチはチャンス】ということ。皆さんも、これがピンチというところに陥った時は、ピンチはチャンスという言葉を思い出してください。どこかにチャンスの種がころがっているはずです。

ついでに言っておきますが、HPに成功話だとか、自慢話ばかり羅列して書いてあるところは、警戒した方がいい。失敗と成功は常にセットになって現れるもので、成功が100回あるなら、失敗も100回あると考えるのが自然です。