939 早起きは三文の得 2016/12/23

メルマガをいつ書いているのか、という質問を受けることがあります。別に秘密の方法があるわけではなく、ごく当たり前のことをしているだけです。

私の睡眠時間は、現在の常識からすると、おそらく異例なものでしょう。午後9時にねて、午前4時に起きます。全体としての時間数は7時間ですから、寝不足の状態ではありません。

午前4時に起きて何をしているか。(時には午前3時に起きていることもある)まず、起きだして着替えたら、湯を沸かして、トゥルシーを淹れます。(カミサンはまだ寝ています)

トゥルシーはインド原産のハーブで、これがなかなか美味しい。これを飲んでいるお蔭で、以前は悩まされていた前立腺の肥大の症状がすっかり改善しています。つまり、おしっこが出にくかったり、夜中にトイレに行くといった症状がなくなった。

以前にスギナ茶をご紹介しましたが、「いつまでもスギナ茶を飲み続けないといけないのか」、という声があり、トゥルシーに切り替えてみました。でも前立腺肥大の症状がまったく出ない状況です。

事実、トゥルシーに関する文献を読んでみると、前立腺に効くと書かれています。因みにトゥルシーはアーユルヴェーダの薬草で、不老長寿の薬と呼ばれています。詳しくはウィキペディアで「カミメボウキ」の項目をご覧ください。「カミメボウキ」とはトゥルシーの和名です。

トゥルシーを飲んでみたいという人は、トゥルシーで検索すると、いろいろ出て来ます。香りが一番いいのは、「野良農園」という宮崎県で作られているトゥルシーです。この強い芳香に慣れるとクセになる人もいるでしょう。強い香りが苦手という人は、インド産のものを飲めばいいと思います。

熱いトゥルシーをたっぷり飲んだあと、少し瞑想をします。ただ瞑想といっても、ちゃんと正式の姿勢(そんなものがあると仮定して)をとってするわけではなく、椅子に坐っている時も寝転がっている時もあります。(難しいことをいう人は、寝転がって瞑想してはいけないとか何とかいうでしょうが、気にしません)

やってみて瞑想の時間は朝が一番という感じがあるので、朝にやっています。この時、天から素晴らしい発想が降りてくることがあります。その次はメルマガを書くか、あるいは「漢方体操」をします。

「漢方体操」については、あまり記事がないでしょうが、ネットで探してみてください。これで私の体調はふしぎなほど劇的に変わりました。操法の面でも、そのことが色々役立っています。

その後、起き出して来たカミサンが整えてくれる朝食を採ります。(カミサンは私と違って朝ヨガをやっています)朝食廃止という思想もありますが、私の場合、朝食を取らないと具合が悪い。ナッツ、カミサン調製のヨーグルト、目玉焼きといったメニューです。ここに果物が入ったり、パンが入ったり、その時々で色んなものを食べます。

テレビはないので見ません。コーヒーや紅茶、緑茶、ウーロン茶といったカフェイン類は口にしません。朝であっても、睡眠に影響が出るからです。朝に一杯のコーヒーを飲んでも夜に眠れなくなる。その他、心臓にも影響を感じて、気持ちが良くない。

ですから思想としてカフェインを飲まないのではなく、飲むと調子が悪くなるので、飲まないということです。

さて、ここまで来ても、朱鯨亭に出かけるまでまだたっぷり時間がありますから、音楽を聞いて過ごします。最近、気に入っているのはブレーメンの音楽隊の演奏、東洋人も何人か参加している様子です。そんなものが本当にあるのか、って。あるんですね。ブレーメン・バロック管弦楽団の演奏によるテレマンの曲「トラヴェルソとリコーダーのための協奏曲、ホ短調」。https://www.youtube.com/watch?v=2D-y2kJU0lg

テレマンという人は後半生をハンブルクで活躍しましたから(ハンブルクとブレーメンは100キロほどの距離)、地元の演奏といっていいでしょう。ここに聴くレコーダー(縦笛)やトラヴェルソ(横笛)を中心として演奏する人たちの生き生きとした表情を御覧ください。

その後、8時になれば靴の紐をしっかり縛りなおして朱鯨亭に出勤です。奈良町の中を歩いて、約35分。朝日を浴びて世界遺産の横を通って行きます。東の大和高原から昇る太陽がまぶしい。というわけで、早起きは三文の得を実践しています。みなさまも、よろしければどうぞ。朝早く起きると、「三文どころではなく」こころとからだがずいぶん得をしますから。

909 『ねじれとゆがみ』 2016/8/2

 『ねじれとゆがみ――毎日すっきりセルフ整体教室』

出版社:晶文社、定価:1800+税、ソフトカバー。

このメルマガと同じく、アマチュアだけれど、自分でやれることをやって見たいという人、いま整体など関連の技術を勉強中で、今後の進め方の参考にしたい人を対象にしています。

そこで、整体の考え方・からだの見方を中心に据えて、その流れの中で、役立つ操法を紹介していくという構成です。

言葉遣いは、私が講座でしゃべっているような雰囲気が出るように工夫してみました。HPの記事がもとになっているので、皆さんおなじみの部分が登場するかもしれません。

従って遠隔地の方で、奈良まで行くのは無理という方でも、講座を受けているような感じで読み進めていただけると思います。

すでに操法テキストをお読みの方は、操法は、よくわかったが、全身のつながりが分かりにくいと感じていらっしゃる方もあるでしょう。そのあたりの記事が大きな部分をなしています。

練達のイラストレーターが分かりやすい図を描いてくださったので、たいへん充実したものに仕上がりました。

晶文社のサイトには、内容紹介もあります。
http://www.shobunsha.co.jp/?p=4036

アマゾンでもすでに表示されています。
https://www.amazon.co.jp/dp/4794969325/

ここで先行予約が可能ですので、よろしければどうぞ。

905 枕は是か非か

第905号 2016年7月12日
▼ 枕は是か非か

50歳代の男性Tさん。大阪市内にお住まいだそうです。その方の訴えは

──自分は昔から枕なしで寝ていた。それでまったく問題がなかった。ところが先日、目まいを起こした。調べてみると 「良性発作性頭位目まい症」 という種類らしい。ネットで色々と調べてみると、枕をした方がいいという記事をみつけた。

そこで、しばらく低めの枕をして寝ていたが、朝起きるときに、頸椎や胸椎がボキっと鳴って、不気味な感じがする。まして 『首や腰をボキボキ鳴らすと早死にします』 という本を読んで、いっそう怖くなった。何とかならないか。

厄介な話です。私自身も常に枕なしで寝ていて、たまに枕をすると、同じようなことがあるので、他人事だと思えません。そこで、枕を使わずに横になってもらい、十数分ほど寝ていただきました。その間に春風操法をしましたので、その効果があったかもしれませんが、いずれにしても、起き上がってもらうと、ボキボキという音がしませんでした。目まいも起きなかった。

[春風操法とは、寝る前に両手の外側(小指側)を小指の先端から始めて、手首まで、撫でおろす。そうして仰臥する。11分ほど寝てもらうという方法。こうして寝ているだけで全身がかなり整う場合があります]

これをどう考えたらいいのか。枕をすると、顎を引いた状態で寝るので、のどが詰まることがない、というのが枕必要論の論拠になっています。しかし、いつもそうだとは限りません。私自身は、枕なしで寝たからといって、呼吸が苦しくなるようなことはありませんし、軽い呼吸音を立てているようですが、ひどい鼾をかくこともありません。

むしろ、枕をすると、枕の高さだけ、背中が猫背状態で寝ているわけで、そのことの方が嫌な感じです。毎日、猫背になる練習をして寝ているようで、気持ちがよくありません。

枕をして寝てみて、そのあと起き上がると、猫背になっている背中が無理に引き伸ばされるような感覚があって、その時にボキっと鳴る感じがします。

ただ、横向きに寝るという人にとっては、横向きになったとき枕がないと困るというのはある気がします。だとすれば、首の後ろを支える程度の枕を、タオルで作ればいい。

具体的に書いてみましょう。まず、一枚のタオル。これはバスタオルでなく、普通のタオル、これを下に敷く。これはシーツが汚れるのを防ぐ意味だけです。その上に、バスタオルを縦に長くグルグル巻いたものを置きます。これを首の後ろにあてがう。

昔、木枕というものがありました。西式医学というグループが使っていたものです。探してみると、今でも販売されているようです。私自身は試していませんので、お勧めというわけではありませんが、試してみてもいいか、とは思います。(時代劇に出てくる、武士がしているような高い枕とはまったく違うものです)

いずれにしても、Tさんにとって、枕をするかどうかは、死活問題になっていた、枕をすると、目まいが起こらないという、あやふやな情報を信じたがために、困っていたわけですが、枕をしなかったというだけで、解決したということです。

目まいはどうすれば、いいのか。YouTube に 「試してがってん」 の動画がありますので、それを試してみてください。BPPV(良性発作性頭位めまい症)の直し方が見られます。
https://www.youtube.com/watch?v=qPP_m0_FnpA

さまざまな「健康情報」のあり方について、言いたいこともありますが、それに関しては、いずれまた。

904 不整脈といびきの関係

第904号 2016年7月1日
▼ 不整脈といびきの関係

友人のMさんは、60代の男性。動脈瘤が数か所あって、先日手術を受けたばかりです。現状報告のメールをもらったので、次のような返信を書きました。

(以下、引用)
重篤なことにならずに済んで、よかった。ひとつ、気がつきにくい情報を。

梶本修身(大阪市大教授)
『すべての疲労は脳が原因』
集英社新書 (2016/4)

この本に睡眠時無呼吸症候群(SAS)についての記事があり、次のように書かれている。

──アメリカで22年にわたって行われた大規模研究の「ウィスコンシン睡眠コホート研究」では、SASがあると高血圧の発症リスクがおよそ1.4倍から2.9倍になることがわかりました。(中略)
不整脈の一種「心房細動」の発生率は、SASを合併している場合は、そうでない場合に比べて2倍以上も高く、特に夜間の「心房細動」が起こる頻度はSASを合併していると4倍以上も高くなると報告されています。そして重度のSASを合併していると、脳卒中のリスクはそうでない人の3.3倍に達するのです。(101ページ)

ということで、夜間に「いびき」をかいていないかどうか。それが目安になる。野口整体系の次の本に「いびき」の直し方が書いてあり、参考になり、事実、効果がある。要点は、胸椎上部に硬いところがあり、4番・5番あたりにかるく掌を当てて愉気をすると、数回繰り返すだけで「いびき」が消えるという。時間にして一回数分。

うえだまゆみ
『体にやさしい整体術』
(PARCO出版、1600円+税)

(以上、私のメールから引用)

このような症状の人は多いと思われます。高血圧、不整脈、いびきなどの症状がある人は、試してみるのがいいと思います。何しろカンタンですから。

904 古い療法、自然療法

第904号 2016年6月29日
▼ 古い療法、自然療法
●Mさん(長野県)
【仙人草】
──扁桃腺が腫れて高熱が出た人に長野県では 仙人草 の汁を腕に少量塗る方法があります。毒草で火ぶくれができますが、熱が下がり、その後扁桃腺炎なりにくくなります。方法はネットに出ています。

私は子供の時にこの療法をしています。その後扁桃腺が腫れたことはありません。知人などに話しても知らない人がほとんどなので、忘れられているようです。植物図鑑の記述も、昔の本にはこの療法が記載されていましたが、今発行されている本には見当たりません。

●Kさん(兵庫県)
【豆腐パスタ】
痴呆の祖母が額を指さして(「パスタ貼って」の意味)してほしがるほど気持ち良かったらしいです。母の発熱のとき、母が「お婆ちゃんがしてほしがったはずやわ。」というほど熱を吸い取ってくれる感じで、気持ち良いそうです。豆腐と小麦粉、ショウガで作ります。これは、脳出血のとき頭に貼ると、血を吸収して予後がいいそうです。(これは本に書いてありました。)
http://matome.naver.jp/odai/2140472721406330401

【芋パスタ】
祖母は当初「風邪」と言われ、止まらない咳に苦しんでいました。芋パスタを貼るとピタッと止まりました。てきめんでした。
しかし乾いてくると、また咳き込み、貼ると治まるの繰り返しでした。結局誤診で肺がんの末期、水もたまっていたのです。抗がん剤を投与せず、水を抜いてからは結構元気になり、玄米クリームと青汁等、足湯で、9か月ほどはもちました。芋パスタ恐るべしの即効性がありました。里芋、小麦粉、ショウガで作ります。手間ひまが半端なくかかりますが、価値はあると思います。
http://home.att.ne.jp/banana/soutetsu/treatments/teate/satoimopasta.html

【ショウガシップ】
私が尿閉(腎不全だった?)で、むくみや倦怠感、汗が尿臭い、目がかすむ等(尿毒症状?)時、発汗のためいろいろしましたが、一番気持ち良かったのはショウガシップでした。身体が喜んでる~と実感しました。ぬくもりが、身体の中にぐいぐい浸透してくる感じでした。
http://www.musofood.co.jp/chie_syoga.html

【卵醤】
その時、漢方のお医者さんが水を飲むな、塩を取れとおっしゃり、「卵醤」というのを教えてくださりました。有精卵を割って、その半分の殻に醤油をナミナミと注ぎ、醤油を卵の上にかけて、卵御飯にして食べるものです。これを食べた瞬間に身体が変わったように感じました。生き返ったというか、まさに生気が満ちたというか・・・・。今思うと、あれが分岐点だったように
感じます。

903 熱いタオルを当てる

路地裏の整体術 第903号 2016年6月25日
▼ 熱いタオルを当てる

前号の「熱中症」に関連して、非常に興味深いご意見をいただきましたので、ご紹介です。時々思い出したように興味津々のご意見を下さるOさんからです。

(以下、引用)
──このお話を拝見して20年ほど前に北京を旅行した時のことを思い出しました。私は北京郊外の、確か北京外語大学ーーの向かいにある小さな宿に友人と滞在していた時、突然40度近い高熱が出たのです。

薬もなく、途方に暮れながら寝ていたら、宿で働く客室係の女の子が、私が熱にうなされていると知り、一粒の黄色い薬を持ってきてくれたうえ、一晩のうち何度も見舞って看病してくれました。

その際、冷たいタオルを額にのせていたら、それではダメだ!と言って、急いでタライに熱い湯を張って持ってきてくれ、火傷しそうなほど熱い湯からタオルを絞りあげて額にのせてくれたのです。

これは驚きましたがなんとも気持ちがよく、悪寒も頭の痛みも治まっていったのを覚えています。冷たいのは気持ちいいいですが、どことなく寒気がしますでしょう。あれがありませんでした。

黄色い錠剤がなんだったのかわかりませんが、これもやけに効き、翌日には普通に起きられ、旅程をこなしました。勿論、早く治ったのは熱いタオルだけの功績ではないでしょうけれど。

以来、熱が出たら熱いタオルを額に載せることにしています。近年、ヒートショックプロテインという療法もありますし、温める方が結果が良いのには、訳があるのかもしれませんね。
(引用ここまで)

額に熱いタオルを載せるという方法は、知りませんでした。後頭部に蒸しタオルを当てる方法については、過去に読むか聞くかしたことがありましたが。昔から色々なところで、人々は独特の工夫をしてきたことが偲ばれます。

そういうものが今に伝わらず、途絶えてしまっていることが残念です。何か、このような古い療法をご存知の方がありましたら、教えていただけると、さいわいです。

902 熱中症

路地裏の整体術 第902号 2016年6月22日
▼  熱中症熱中症は、梅雨の頃に多いそうですね。湿度が高くて、身体の熱が発散しにくいからだそうです。

とはいえ、なってしまったら、どうすればよいか。特に若くても汗をかきにくい人や老人は注意が必要です。

次の本に簡単な「熱中症」対策が載っていたので、ご紹介しておきます。

うえだまゆみ
『体にやさしい整体術』
(PARCO出版、1600円+税)

タオルを体温くらいのぬるま湯につけて、軽くしぼる。これを頭の上に載せて、じっとしている。頭の熱でタオルが熱くなってきたら、タオルを裏返す。これをしばらく繰り返す。時々体温計で体温を測って、下がってきたらOK。

私自身が熱中症になったわけではありませんが、頭に熱がこもる感じになったので、この方法を試してみたという次第。なぜ「冷水」ではなく「ぬるま湯」なのか、というところが分かりにくいところかもしれません。

じっさい冷水でやってみると、その時は気持ちがいいでしょうが、終わった後、また温度が上昇してきます。反動が起きるのでしょう。だからぬるま湯がいい。ぬるま湯でやってみると、体温が下がり始めると、そのまま下がっていきます。

私も、まもなく70歳ですから、立派な老人です。汗をかきにくく、体温調節が下手になってきているのでしょう。この時期は、頭に熱がこもって気分がいいとはいえません。

体温を測るというのは、この本には書かれていません。しかし、目安を知るために体温を測るのは有効です。またタオルを裏返すのでなく、新たにタオルをぬるま湯につけて絞るように書かれていますが、実際にやってみると、面倒です。頭の熱が抜けて、タオルの温度が上がって来るので、裏返すだけで十分だというのが私のやった方法。

熱中症だけでなく、頭がかっかとして寝苦しいような時にも試してみられたらいかがでしょうか。ただし、高熱が続いて危険を感じるような場合は医療機関へどうぞ。

なお、この本には「いびき」の改善法も書かれています。「いびき」は無呼吸にもつながりますから、「いびき」くらいと軽くみるのはよくありません。これもカンタンな方法で改善するようですから、「いびき」でお困りの方は試してみる価値がありそうです。

著者は野口整体系の方。いろいろと自分で治す方法が満載でお勧めです。